第54回 作業療法士国家試験 午前 第35問
リハビリテーション医学第54回午前
第54回 作業療法士国家試験 午前 第35問(リハビリテーション医学)の正答は 5 です。がん治療中・治療後の運動療法は、倦怠感や身体機能低下などの有害反応を軽減する効果が示されている(日本リハビリテーション医学会 がんのリハビリテーション診療ガイドライン)。
問題
乳癌患者のリハビリテーションで正しいのはどれか。
- 1. 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。
- 2. 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。
- 3. 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。
- 4. 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。
- 5. 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 33.3%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。
がん治療中・治療後の運動療法は、倦怠感や身体機能低下などの有害反応を軽減する効果が示されている(日本リハビリテーション医学会 がんのリハビリテーション診療ガイドライン)。倦怠感・不安・進行期を理由に運動療法を一律にやめる肢は誤りである。
【各選択肢の解説】
1. 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。
❌ 誤り。がんに関連する倦怠感は、安静ではむしろ悪化しやすい。正しくは、体調に合わせた強度の運動療法が倦怠感の軽減に有効とされる。
❌ 誤り。がんに関連する倦怠感は、安静ではむしろ悪化しやすい。正しくは、体調に合わせた強度の運動療法が倦怠感の軽減に有効とされる。
2. 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。
❌ 誤り。術後早期から積極的に肩を動かすと、ドレーンの排液量の増加や漿液腫が起こりやすい。正しくは、術後早期は肩の屈曲・外転90°程度までの穏やかな運動にとどめ、ドレーン抜去後から積極的な可動域訓練を行う。
❌ 誤り。術後早期から積極的に肩を動かすと、ドレーンの排液量の増加や漿液腫が起こりやすい。正しくは、術後早期は肩の屈曲・外転90°程度までの穏やかな運動にとどめ、ドレーン抜去後から積極的な可動域訓練を行う。
3. 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。
❌ 誤り。正しくは、進行期でも運動療法はADLやQOLの維持に役立つ。骨転移がある場合は病的骨折の危険に応じて負荷や動作を調整して行う。
❌ 誤り。正しくは、進行期でも運動療法はADLやQOLの維持に役立つ。骨転移がある場合は病的骨折の危険に応じて負荷や動作を調整して行う。
4. 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。
❌ 誤り。正しくは、運動療法は不安・抑うつなどの心理面の改善にも効果が期待でき、不安感は運動療法を中止する理由にならない。
❌ 誤り。正しくは、運動療法は不安・抑うつなどの心理面の改善にも効果が期待でき、不安感は運動療法を中止する理由にならない。
5. 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。
✅ 正しい。放射線治療中は倦怠感や体力低下などの有害反応が起こりやすく、有酸素運動はこれらを軽減して身体機能を保つ効果が期待される。
✅ 正しい。放射線治療中は倦怠感や体力低下などの有害反応が起こりやすく、有酸素運動はこれらを軽減して身体機能を保つ効果が期待される。
【試験対策ポイント】
| 場面 | 運動療法の扱い |
|---|---|
| 倦怠感・不安 | 行う(軽減が期待できる) |
| 放射線・化学療法中 | 行う(有害反応の軽減) |
| 進行期・骨転移 | リスクに応じて調整して行う |
| 乳癌術後の肩 | 早期は90°程度まで、ドレーン抜去後に積極的に |
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