第54回 作業療法士国家試験 午前 第35問
リハビリテーション医学第54回午前
乳癌患者のリハビリテーションで正しいのはどれか。
1. 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。
2. 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。
3. 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。
4. 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。
5. 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。
- 1. 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。
- 2. 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。
- 3. 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。
- 4. 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。
- 5. 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。
乳癌患者のリハビリテーションでは、運動療法は倦怠感や不安感の軽減、有害反応の緩和に効果的であり、放射線治療中の有酸素運動は造血機能の維持や貧血予防に寄与する。
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【各選択肢の解説】
1. 術後に倦怠感がある場合には運動療法は行わない。
❌ 誤り。むしろ軽度から中等度の運動療法は癌関連疲労(CRF)の軽減に有効であり、倦怠感がある場合こそ段階的運動が推奨される。
2. 患側肩関節可動域訓練は術後翌日から積極的に行う。
❌ 誤り。術直後の過度な運動は創部治癒遅延やリンパ浮腫のリスクを高める。通常は術後3~5日目から段階的に開始する。
3. 遠隔転移がある進行した病期の場合には運動療法は禁忌である。
❌ 誤り。進行癌でも患者のQOL向上と有害反応軽減のため、医学的評価に基づいた運動療法は実施可能である。
4. 術後放射線治療中に不安感を認める場合には運動療法は行わない。
❌ 誤り。運動療法は心理的ストレスと不安の軽減に効果的であり、むしろ積極的に活用される。
5. 術後放射線治療中の有酸素運動は貧血などの有害反応を軽減させる。
✅ 正しい。有酸素運動は造血機能を維持し、放射線照射による造血器障害に伴う貧血の進行を緩和する。
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【試験対策ポイント】
• 癌患者の倦怠感・不安は運動療法の適応、禁忌ではない
• 乳癌術後の肩関節運動は術後3~5日目から段階的開始が標準
• 放射線治療中の有酸素運動は有害反応軽減効果あり