第54回 作業療法士国家試験 午前 第37問
臨床医学第54回午前
疾患や病態とそれに対する福祉用具の組合せで適切なのはどれか。
1. 胸髄損傷 ―― マウススティック
2. 関節リウマチ ―― ドアノブレバー
3. 半側空間無視 ―― 透明文字盤
4. 脳卒中片麻痺 ―― L字杖
5. 皮質性感覚失語 ―― 人工喉頭
- 1. 胸髄損傷 ―― マウススティック
- 2. 関節リウマチ ―― ドアノブレバー ✓
- 3. 半側空間無視 ―― 透明文字盤
- 4. 脳卒中片麻痺 ―― L字杖
- 5. 皮質性感覚失語 ―― 人工喉頭
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 関節リウマチ ―― ドアノブレバー
関節リウマチは手指の関節破壊により握力低下と細かい動作困難が生じるため、ドアノブレバー(レバーハンドル)により握る動作を避けて操作できる福祉用具が適切です。
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【各選択肢の解説】
1. 胸髄損椎 ―― マウススティック
❌ 誤り。胸髄損傷は下肢麻痺が主体で上肢機能は温存されるため、マウススティック(口で操作)の必要性は低い。マウススティックは上肢の重度麻痺や四肢麻痺が適応。
2. 関節リウマチ ―― ドアノブレバー
✅ 正しい。手指関節の破壊・変形により握力が低下し、つまむ・回す動作が困難になるため、レバーハンドル式で握らずに操作できるドアノブレバーが適応。
3. 半側空間無視 ―― 透明文字盤
❌ 誤り。半側空間無視は視覚的な片側空間認識障害であり、透明文字盤の使用では無視側を見落とすため不適切。むしろ視覚スキャン訓練が有効。
4. 脳卒中片麻痺 ―― L字杖
❌ 誤り。片麻痺では患側下肢が弱いため、患側に杖を持つ逆側支持が原則。L字杖は両麻痺や両下肢の支持が必要な場合に適応。
5. 皮質性感覚失語 ―― 人工喉頭
❌ 誤り。皮質性感覚失語は言語理解障害で音声は保持されるため、人工喉頭は不要。人工喉頭は喉頭摘出など音声機能喪失時の適応。
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【試験対策ポイント】
• 関節リウマチ→握力低下対応:レバーハンドル・自助食器・スプーン矯正器等
• 胸髄損傷→下肢麻痺主体で上肢は温存、四肢麻痺と混同しない
• 福祉用具選択は「失われた機能」に対応する必要がある