OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第54回 作業療法士国家試験 午前 第38問

リハビリテーション医学第54回午前

第54回 作業療法士国家試験 午前 第38問(リハビリテーション医学)の正答は 3 です。Duchenne型筋ジストロフィーのステージ8は厚生省分類では「ベッド上臥位」の状態であり、自力での体位変換も困難なレベルである。

問題
厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類によるステージ8のDuchenne型筋ジストロフィー患者に使用する補装具で適切なのはどれか。
  1. 1. 頭部保護帽
  2. 2. 標準型車椅子
  3. 3. 座位保持装置
  4. 4. PCW〈postural control walker〉
  5. 5. 四輪型サドル付き歩行器

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 座位保持装置

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ8は厚生省分類では「ベッド上臥位」の状態であり、自力での体位変換も困難なレベルである。この段階では体幹・頭頸部の支持が不十分なため、座位保持装置による姿勢管理が主要な補装具となる。


【各選択肢の解説】

1. 頭部保護帽
❌ 誤り。頭部保護帽は転倒・転落リスクが高い歩行可能な時期(ステージ3〜5)に適応される。
2. 標準型車椅子
❌ 誤り。ステージ8では自走能力がなく、体幹支持機能も低下しているため標準型は不適。電動車椅子や座位保持機能付きの機器が必要。
3. 座位保持装置
✅ 正しい。寝たきりに近いステージ8では脊柱変形・姿勢崩れを防ぎ、QOL・呼吸機能維持のための座位保持装置が適切。
4. PCW(postural control walker)
❌ 誤り。PCWは歩行補助器の一種で、ステージ4〜5程度の歩行能力が残存している時期に適応。
5. 四輪型サドル付き歩行器
❌ 誤り。歩行可能な時期の補助具であり、ステージ8には適応しない。

【試験対策ポイント】

Duchenne型のステージと主な補装具:

  • ステージ1〜2:下肢装具(AFO)
  • ステージ3〜5:歩行補助具・PCW・頭部保護帽
  • ステージ6〜7:電動車椅子
  • ステージ8:座位保持装置・人工呼吸器
ステージが高いほど重症であることを確認しておくこと。

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