第54回 作業療法士国家試験 午前 第45問
臨床医学第54回午前
うつ病の回復期の作業療法で適切なのはどれか。
1. 適度な運動を活動に取り入れる。
2. メモは使わず記憶するよう促す。
3. 休憩は最小限にして持久力をつける。
4. あらかじめ決めた活動は全て行うようにする。
5. 自信を取り戻すため高めの負荷量を設定する。
- 1. 適度な運動を活動に取り入れる。 ✓
- 2. メモは使わず記憶するよう促す。
- 3. 休憩は最小限にして持久力をつける。
- 4. あらかじめ決めた活動は全て行うようにする。
- 5. 自信を取り戻すため高めの負荷量を設定する。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 適度な運動を活動に取り入れる。
うつ病の回復期では、段階的に活動量を増やし、身体機能と心理的安定性を回復させることが重要です。適度な運動は気分改善、睡眠の質向上、自信回復に効果的であり、作業療法の基本原則です。
---
【各選択肢の解説】
1. 適度な運動を活動に取り入れる。
✅ 正しい。運動は抑うつ気分の改善、睡眠リズムの調整、身体的・心理的回復を促進し、回復期の重要な治療的活動です。
2. メモは使わず記憶するよう促す。
❌ 誤り。うつ病では認知機能低下がみられるため、メモ使用は実行機能を補助し推奨される代償手段です。
3. 休憩は最小限にして持久力をつける。
❌ 誤り。回復期でも疲労の自己認識は低下していることが多く、無理な活動は再発リスクを高めます。適切な休息確保が必須です。
4. あらかじめ決めた活動は全て行うようにする。
❌ 誤り。達成不可能な目標は失敗体験となり、自己効力感をさらに低下させるため、柔軟な対応が必要です。
5. 自信を取り戻すため高めの負荷量を設定する。
❌ 誤り。段階的・漸増的なアプローチが原則であり、初期段階の高負荷は挫折や再発を招きます。
---
【試験対策ポイント】
- うつ病回復期:段階的活動増加、適度な運動、成功体験の積み重ね
- 避けるべき対応:過度な要求、無理の強要、認知補助の否定
- 作業療法の基本:個人の状態に合わせた柔軟な目標設定