第54回 作業療法士国家試験 午前 第76問
作業療法評価学第54回午前
神経原性ショックの特徴はどれか。
1. 交感神経の緊張
2. 徐脈
3. 心拍出量の増加
4. 中心静脈圧の上昇
5. 皮膚温の低下
- 1. 交感神経の緊張
- 2. 徐脈 ✓
- 3. 心拍出量の増加
- 4. 中心静脈圧の上昇
- 5. 皮膚温の低下
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 徐脈
神経原性ショックは脊髄損傷などで副交感神経が優位になり、徐脈と血管拡張が特徴です。一般的なショックと異なり、交感神経緊張ではなく副交感神経優位による徐脈が顕著な所見となります。
---
【各選択肢の解説】
1. 交感神経の緊張
❌ 誤り。神経原性ショックは副交感神経優位であり、交感神経は緊張していません。他のショック類型(出血性・敗血性ショック)では交感神経緊張がみられます。
2. 徐脈
✅ 正しい。脊髄損傷時の副交感神経優位により、典型的に徐脈がみられます。神経原性ショックの最も特徴的な兆候です。
3. 心拍出量の増加
❌ 誤り。神経原性ショックでは血管拡張と心拍数低下により心拍出量は低下します。
4. 中心静脈圧の上昇
❌ 誤り。血管拡張により中心静脈圧は低下します。血液が末梢血管に貯留するため、心臓への静脈還流が減少します。
5. 皮膚温の低下
❌ 誤り。血管拡張により皮膚血流が増加し、皮膚温は上昇(温かい皮膚)します。
---
【試験対策ポイント】
• 神経原性ショック=副交感神経優位、徐脈、血管拡張、温かい皮膚が特徴
• 他のショック(出血性・敗血性)=交感神経優位、頻脈、末梢冷感
• 脊髄損傷特に胸腰椎以上の急性期に注意