第54回 作業療法士国家試験 午後 第10問
作業療法評価学第54回午後
頸髄損傷完全麻痺者(第6頸髄節まで機能残存)が肘での体重支持を練習している図を示す。この練習の目的動作はどれか。
1. 導尿カテーテル操作
2. ベッド上での移動
3. 足上げ動作
4. 上着の着脱
5. 寝返り
- 1. 導尿カテーテル操作
- 2. ベッド上での移動 ✓
- 3. 足上げ動作
- 4. 上着の着脱
- 5. 寝返り
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — ベッド上での移動
C6脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)では、肘伸展筋(三頭筋)が機能するため、肘での体重支持が可能です。この能力は、ベッド上で殿部を浮かせて移動するベッドモビリティ(bridging動作)の基礎となり、褥瘡予防と ADL向上に不可欠な練習です。
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【各選択肢の解説】
1. 導尿カテーテル操作
❌ 誤り。導尿操作には手指の細かい動きと下半身への到達性が必要であり、C6レベルでは困難です。
2. ベッド上での移動
✅ 正しい。肘での体重支持により、殿部を浮かせて横移動や上下移動が可能になり、寝返りやベッド上でのモビリティが向上します。
3. 足上げ動作
❌ 誤り。足上げには下肢の随意運動が必要ですが、C6脊髄損傷完全麻痺では下肢全体が麻痺しています。
4. 上着の着脱
❌ 誤り。上着の着脱には手指機能と上肢の細かい動きが必要で、C6レベルでは手指外転筋が機能しないため困難です。
5. 寝返り
❌ 誤り。寝返りはこの練習の直接的な目的動作ではなく、肘での体重支持習得後の二次的な応用です。
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【試験対策ポイント】
• C6脊髄損傷:肘伸展筋(三頭筋)が機能する→肘での体重支持が可能
• Bridging動作(殿部浮上)→褥瘡予防・ベッドモビリティ向上
• 脊髄損傷レベル別機能:C6=手首伸展、C7=手指伸展、C8以下=手指屈曲