第54回 作業療法士国家試験 午後 第44問
臨床医学第54回午後
双極性障害の躁状態の特徴で適切でないのはどれか。
1. 自尊心の肥大
2. 注意力の増強
3. 睡眠欲求の減少
4. 快楽的活動への没頭
5. 目標志向性の活動亢進
- 1. 自尊心の肥大
- 2. 注意力の増強 ✓
- 3. 睡眠欲求の減少
- 4. 快楽的活動への没頭
- 5. 目標志向性の活動亢進
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 注意力の増強
躁状態では気分が高揚し多動的になる一方で、注意散漫になることが特徴です。注意力が増強されるのではなく、むしろ散漫で集中力が低下します。
---
【各選択肢の解説】
1. 自尊心の肥大
✅ 正しい。躁状態では自信の増加や誇大妄想を伴う自尊心の肥大が典型的な症状です。
2. 注意力の増強
❌ 誤り。躁状態では外界の刺激に過敏に反応して注意散漫になり、集中力が低下します。これは気分障害による認知機能の変化です。
3. 睡眠欲求の減少
✅ 正しい。躁状態では「3時間しか寝なくても疲れない」という特異的な症状があり、睡眠欲求が著しく減少します。
4. 快楽的活動への没頭
✅ 正しい。躁状態では報酬系が過敏になり、買い物や恋愛、ギャンブルなどの快楽活動に過度に没頭します。
5. 目標志向性の活動亢進
✅ 正しい。躁状態では多動的で目標志向的行動が増加し、仕事や創作活動などが亢進します。
---
【試験対策ポイント】
• 躁状態の注意散漫は「多弁・多動・気が散りやすい」として出題される
• 睡眠欲求の減少は抑うつ症状の睡眠障害と区別する必要がある
• 躁状態の認知機能低下(判断力・注意力低下)は診断基準の重要項目