第54回 作業療法士国家試験 午後 第74問
解剖学第54回午後
第54回 作業療法士国家試験 午後 第74問(解剖学)の正答は 5 です。骨盤が前にも後ろにも傾いていない立位では、左右の上前腸骨棘と恥骨結合の3点が同じ前額面上に並ぶ。
問題
成人の正常立位姿勢で正しいのはどれか。
- 1. 腰仙角は約10度である。
- 2. 胸椎と仙椎は前弯を示す。
- 3. 矢状面上における重心は仙骨の後方に位置する。
- 4. 矢状面における身体の重心線は足関節中心を通る。
- 5. 両上前腸骨棘と恥骨結合を含む面は前額面とほぼ一致する。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 43.9%難問
41人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 両上前腸骨棘と恥骨結合を含む面は前額面とほぼ一致する。
骨盤が前にも後ろにも傾いていない立位では、左右の上前腸骨棘と恥骨結合の3点が同じ前額面上に並ぶ。この関係が骨盤の前傾・後傾をみる基準になる。
【各選択肢の解説】
1. 腰仙角は約10度である。
❌ 誤り。正しくは、腰仙角(第1仙椎の上面と水平面のなす角)は約30°である。
❌ 誤り。正しくは、腰仙角(第1仙椎の上面と水平面のなす角)は約30°である。
2. 胸椎と仙椎は前弯を示す。
❌ 誤り。正しくは、胸椎と仙椎は後弯を示し、前弯を示すのは頸椎と腰椎である。
❌ 誤り。正しくは、胸椎と仙椎は後弯を示し、前弯を示すのは頸椎と腰椎である。
3. 矢状面上における重心は仙骨の後方に位置する。
❌ 誤り。前後が逆である。正しくは、成人の立位の重心は骨盤内の第2仙椎のやや前方にある。
❌ 誤り。前後が逆である。正しくは、成人の立位の重心は骨盤内の第2仙椎のやや前方にある。
4. 矢状面における身体の重心線は足関節中心を通る。
❌ 誤り。正しくは、重心線は外果のやや前方、つまり足関節の運動軸より前を通る。このため立位では体が前に倒れようとする力がかかり、下腿三頭筋が弱く持続的にはたらいて支えている。
❌ 誤り。正しくは、重心線は外果のやや前方、つまり足関節の運動軸より前を通る。このため立位では体が前に倒れようとする力がかかり、下腿三頭筋が弱く持続的にはたらいて支えている。
5. 両上前腸骨棘と恥骨結合を含む面は前額面とほぼ一致する。
✅ 正しい。骨盤が中間位にあるとき、この3点を含む面は前額面とほぼ平行(ほぼ一致)になる。上前腸骨棘が恥骨結合より前に出れば前傾、後ろに下がれば後傾と判断できる。
✅ 正しい。骨盤が中間位にあるとき、この3点を含む面は前額面とほぼ平行(ほぼ一致)になる。上前腸骨棘が恥骨結合より前に出れば前傾、後ろに下がれば後傾と判断できる。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 正常立位 |
|---|---|
| 脊柱の弯曲 | 頸椎・腰椎=前弯、胸椎・仙椎=後弯 |
| 腰仙角 | 約30° |
| 重心 | 第2仙椎のやや前方 |
| 重心線(矢状面) | 耳垂 → 肩峰 → 大転子 → 膝関節のやや前 → 外果のやや前 |
| 骨盤 | 両上前腸骨棘と恥骨結合が前額面上に並ぶ |
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