第54回 作業療法士国家試験 午後 第86問
人間発達学第54回午後
第54回 作業療法士国家試験 午後 第86問(人間発達学)の正答は 4 です。乳児の水頭症では、拡大した脳室が中脳の背側(上方注視の中枢がある部位)を圧迫して上方を見られなくなり、眼球が下方へ偏位する。
問題
乳児の水頭症でみられる症状はどれか。
- 1. 肥満
- 2. 口蓋裂
- 3. 運動失調
- 4. 落陽現象 ✓
- 5. 弛緩性麻痺
正答:4番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 55.2%参考値
29人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 落陽現象
乳児の水頭症では、拡大した脳室が中脳の背側(上方注視の中枢がある部位)を圧迫して上方を見られなくなり、眼球が下方へ偏位する。黒目が下まぶたに沈み、上に白目が見える落陽現象が特徴的な徴候である。
【各選択肢の解説】
1. 肥満
❌ 誤り。肥満は水頭症の症状ではない。正しくは、乳児水頭症の主な徴候は頭囲拡大・大泉門の膨隆・頭蓋縫合の離開・落陽現象である。
❌ 誤り。肥満は水頭症の症状ではない。正しくは、乳児水頭症の主な徴候は頭囲拡大・大泉門の膨隆・頭蓋縫合の離開・落陽現象である。
2. 口蓋裂
❌ 誤り。口蓋裂は胎生期に口蓋がふさがらずに生じる顔面の形成異常で、頭蓋内圧の上昇とは関係しない。正しくは、水頭症で見られるのは頭蓋内圧亢進による徴候である。
❌ 誤り。口蓋裂は胎生期に口蓋がふさがらずに生じる顔面の形成異常で、頭蓋内圧の上昇とは関係しない。正しくは、水頭症で見られるのは頭蓋内圧亢進による徴候である。
3. 運動失調
❌ 誤り。運動失調は小脳などの障害で起こる症状で、乳児水頭症の典型的な徴候ではない。正しくは、乳児では頭蓋縫合が閉じていないため頭囲が拡大し、頭囲拡大・大泉門の膨隆が目立つ。
❌ 誤り。運動失調は小脳などの障害で起こる症状で、乳児水頭症の典型的な徴候ではない。正しくは、乳児では頭蓋縫合が閉じていないため頭囲が拡大し、頭囲拡大・大泉門の膨隆が目立つ。
4. 落陽現象
✅ 正しい(=正答)。中脳背側が圧迫されて上方注視ができなくなるため、眼球が下を向いたままになる。
✅ 正しい(=正答)。中脳背側が圧迫されて上方注視ができなくなるため、眼球が下を向いたままになる。
5. 弛緩性麻痺
❌ 誤り。弛緩性麻痺は脊髄前角や末梢神経など下位運動ニューロンの障害で起こる。正しくは、水頭症では脳室周囲を下行する下肢への運動線維が引き伸ばされ、下肢の痙性(痙性麻痺)が見られることがある。
❌ 誤り。弛緩性麻痺は脊髄前角や末梢神経など下位運動ニューロンの障害で起こる。正しくは、水頭症では脳室周囲を下行する下肢への運動線維が引き伸ばされ、下肢の痙性(痙性麻痺)が見られることがある。
【試験対策ポイント】
- 乳児水頭症:頭囲拡大・大泉門の膨隆・頭蓋縫合の離開・落陽現象
- 落陽現象=中脳背側の圧迫による上方注視の障害
- 乳児は縫合が閉じていないので、頭痛より先に頭囲の拡大として現れる
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