第55回 作業療法士国家試験 午前 第6問
作業療法評価学第55回午前
第55回 作業療法士国家試験 午前 第6問(作業療法評価学)の正答は 4 です。C6完全麻痺(上腕三頭筋は麻痺)の患者が上腕三頭筋MMTを受ける場面を示している。
問題
30歳の男性。頸髄損傷完全麻痺(第6頸髄まで機能残存)。上腕三頭筋の筋力検査を行う場面を図に示す。代償運動が出現しないように作業療法士が最も抑制すべき運動はどれか。
- 1. 体幹屈曲
- 2. 肩関節屈曲
- 3. 肩関節外転
- 4. 肩関節外旋 ✓
- 5. 前腕回内
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 肩関節外旋
C6完全麻痺(上腕三頭筋は麻痺)の患者が上腕三頭筋MMTを受ける場面を示している。図では検査者が患者の肩と前腕を支持している肢位が描かれている。C6残存では上腕三頭筋(C7支配)は麻痺しているため、肘伸展の代償として肩関節外旋(重力を利用した肘伸展)が生じやすい。これを抑制することが最も重要である。
【各選択肢の解説】
1. 体幹屈曲
❌ 誤り。体幹屈曲は主に座位での代償動作であり、上腕三頭筋MMT時の主要な代償にはなりにくい。
❌ 誤り。体幹屈曲は主に座位での代償動作であり、上腕三頭筋MMT時の主要な代償にはなりにくい。
2. 肩関節屈曲
❌ 誤り。肩屈曲は他の動作の代償として生じることはあるが、上腕三頭筋評価時に最も問題となる代償ではない。
❌ 誤り。肩屈曲は他の動作の代償として生じることはあるが、上腕三頭筋評価時に最も問題となる代償ではない。
3. 肩関節外転
❌ 誤り。外転も代償として生じうるが、肘伸展代償の主体は外旋である。
❌ 誤り。外転も代償として生じうるが、肘伸展代償の主体は外旋である。
4. 肩関節外旋
✅ 正しい。C6残存者では大胸筋などの内旋筋は機能するが、肩外旋位をとると重力で肘が伸展する方向に力がかかり、上腕三頭筋の代わりに肘伸展が起こりやすい。この外旋を検査者が抑制することで純粋な上腕三頭筋の機能を評価できる。
✅ 正しい。C6残存者では大胸筋などの内旋筋は機能するが、肩外旋位をとると重力で肘が伸展する方向に力がかかり、上腕三頭筋の代わりに肘伸展が起こりやすい。この外旋を検査者が抑制することで純粋な上腕三頭筋の機能を評価できる。
5. 前腕回内
❌ 誤り。前腕回内はC6で機能する回内円筋などが担うが、上腕三頭筋評価での主要代償ではない。
❌ 誤り。前腕回内はC6で機能する回内円筋などが担うが、上腕三頭筋評価での主要代償ではない。
【試験対策ポイント】
C6残存では上腕三頭筋(C7)は麻痺しているため、肘伸展動作の評価には注意が必要。肩外旋+重力利用による"gravity-assisted elbow extension"が最大の代償動作となる。頸髄損傷の筋力評価では「残存レベルの筋と支配神経根」を対応させて理解すること。
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