OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午前 第7問

作業療法評価学第55回午前

第55回 作業療法士国家試験 午前 第7問(作業療法評価学)の正答は 4 です。心電図を確認すると、訓練前は正常洞調律でSTはベースラインと一致している。

問題
心電図をモニターしながら訓練を行った際の訓練前と訓練中の心電図(別冊No. 2)を別に示す。変化に関する所見で正しいのはどれか。
第55回午前第7問 図
  1. 1. 二段脈
  2. 2. 心房粗動
  3. 3. 心室頻拍
  4. 4. STの低下
  5. 5. 上室性頻拍

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — STの低下

心電図を確認すると、訓練前は正常洞調律でSTはベースラインと一致している。訓練中の心電図ではQRS波形は保たれているが、ST部分が等電位線より下方にシフトしており、虚血性変化(STの低下)が認められる。


【各選択肢の解説】

1. 二段脈
❌ 誤り。二段脈は正常拍と期外収縮が交互に出現するパターンで、訓練中の心電図にはみられない。
2. 心房粗動
❌ 誤り。心房粗動では鋸歯状のF波が出現するが、この心電図では認められない。
3. 心室頻拍
❌ 誤り。心室頻拍では幅広いQRS波が連続するが、QRS幅は正常範囲内である。
4. STの低下
✅ 正しい。訓練中の心電図でST部分が等電位線より低下しており、心筋虚血を示唆する所見である。運動負荷試験での0.1mV(1mm)以上のST低下は虚血の指標となる。
5. 上室性頻拍
❌ 誤り。上室性頻拍では規則正しく頻脈となりP波が不明瞭になるが、この心電図では頻脈所見はあるものの特徴的な上室性頻拍のパターンとは異なる。

【試験対策ポイント】

運動負荷中のST低下(0.1mV以上)は心筋虚血の重要サインであり、訓練中止の絶対的適応となる。心臓リハビリテーションでのモニタリングでは、ST変化・重症不整脈・胸痛の出現に注意する。ST上昇は心筋梗塞急性期や異型狭心症、ST低下は労作性狭心症・内膜下虚血を示すことを区別して覚えること。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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