第55回 作業療法士国家試験 午前 第10問
臨床医学第55回午前
第55回 作業療法士国家試験 午前 第10問(臨床医学)の正答は 4 です。Parkinson病では一歩を出す内的なリズムがつくりにくく、すくみ足や小刻み歩行が転倒につながる。
問題
70歳の女性。Parkinson病。Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅢ。自宅で頻回に転倒し、日常生活に支障をきたすようになった。この患者に対する指導として適切なのはどれか。
- 1. 直線的な方向転換をする。
- 2. 歩行時に体幹を屈曲する。
- 3. 車椅子駆動の方法を指導する。
- 4. リズムをとりながら歩行する。 ✓
- 5. 足関節に重錘バンドを装着して歩行する。
正答:4番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 73.1%参考値
26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — リズムをとりながら歩行する。
Parkinson病では一歩を出す内的なリズムがつくりにくく、すくみ足や小刻み歩行が転倒につながる。音や号令などの外からのリズム(聴覚キュー)に合わせると歩幅とリズムが保たれやすい。
【各選択肢の解説】
1. 直線的な方向転換をする。
❌ 誤り。その場で向きを鋭く変えるとすくみが起きやすく、姿勢反射障害があるステージⅢでは転倒しやすい。正しくは、大きく弧を描くように歩きながら向きを変える。
❌ 誤り。その場で向きを鋭く変えるとすくみが起きやすく、姿勢反射障害があるステージⅢでは転倒しやすい。正しくは、大きく弧を描くように歩きながら向きを変える。
2. 歩行時に体幹を屈曲する。
❌ 誤り。前かがみの姿勢は前方への突進や転倒を招きやすい。正しくは、体幹を起こした姿勢を意識して歩く。
❌ 誤り。前かがみの姿勢は前方への突進や転倒を招きやすい。正しくは、体幹を起こした姿勢を意識して歩く。
3. 車椅子駆動の方法を指導する。
❌ 誤り。ステージⅢは姿勢反射障害があるが、身体的には自立した生活が可能な段階である。正しくは、歩行を続けられるように転倒を防ぐ歩き方を指導する。
❌ 誤り。ステージⅢは姿勢反射障害があるが、身体的には自立した生活が可能な段階である。正しくは、歩行を続けられるように転倒を防ぐ歩き方を指導する。
4. リズムをとりながら歩行する。
✅ 正しい。メトロノームや「1・2」の号令などの外的リズムは、すくみ足を減らし歩行を続けやすくする。
✅ 正しい。メトロノームや「1・2」の号令などの外的リズムは、すくみ足を減らし歩行を続けやすくする。
5. 足関節に重錘バンドを装着して歩行する。
❌ 誤り。重錘負荷は運動失調で動きの揺れを抑える目的に使う方法である。足を重くすると、足が上がりにくいParkinson病の小刻み歩行・すり足をかえって強めかねない。正しくは、リズムや床の目印などの外的手がかりを使う。
❌ 誤り。重錘負荷は運動失調で動きの揺れを抑える目的に使う方法である。足を重くすると、足が上がりにくいParkinson病の小刻み歩行・すり足をかえって強めかねない。正しくは、リズムや床の目印などの外的手がかりを使う。
【試験対策ポイント】
| 工夫 | 例 |
|---|---|
| 聴覚キュー | メトロノーム・号令・音楽のリズム |
| 視覚キュー | 床の線・テープをまたぐ |
| 方向転換 | 弧を描くように大回りで回る |
- Hoehn & Yahr Ⅲ:姿勢反射障害が出るが、生活は自立できる段階
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