第55回 作業療法士国家試験 午前 第26問
作業療法評価学第55回午前
第55回 作業療法士国家試験 午前 第26問(作業療法評価学)の正答は 5 です。びまん性軸索損傷(DAI)は、交通事故などの加速・減速による剪断力で白質の軸索が広く傷つく外傷性脳損傷である。
問題
びまん性軸索損傷の患者で正しいのはどれか。
- 1. 運動失調は呈さない。
- 2. 認知障害の回復は良好である。
- 3. 四肢、体幹の外傷の合併は少ない。
- 4. 四肢、体幹の関節拘縮を生じやすい。
- 5. 社会的行動異常が生活上において問題となる。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 16.7%参考値
18人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 社会的行動異常が生活上において問題となる。
びまん性軸索損傷(DAI)は、交通事故などの加速・減速による剪断力で白質の軸索が広く傷つく外傷性脳損傷である。注意・記憶・遂行機能の障害や社会的行動障害が残りやすく、生活・就労上の問題の中心になる。
【各選択肢の解説】
1. 運動失調は呈さない。
❌ 誤り。損傷は脳梁・脳幹・小脳脚などにも及びうる。正しくは、小脳やその連絡路が傷つけば運動失調を呈することがある。
❌ 誤り。損傷は脳梁・脳幹・小脳脚などにも及びうる。正しくは、小脳やその連絡路が傷つけば運動失調を呈することがある。
2. 認知障害の回復は良好である。
❌ 誤り。広範な軸索損傷による認知障害は長く残りやすい。正しくは、注意障害・記憶障害・遂行機能障害などの高次脳機能障害が遷延しやすく、回復には長い期間を要する。
❌ 誤り。広範な軸索損傷による認知障害は長く残りやすい。正しくは、注意障害・記憶障害・遂行機能障害などの高次脳機能障害が遷延しやすく、回復には長い期間を要する。
3. 四肢、体幹の外傷の合併は少ない。
❌ 誤り。DAIの多くは交通事故・転落などの高エネルギー外傷で起こる。正しくは、骨折など四肢・体幹の外傷を合併することが多い。
❌ 誤り。DAIの多くは交通事故・転落などの高エネルギー外傷で起こる。正しくは、骨折など四肢・体幹の外傷を合併することが多い。
4. 四肢、体幹の関節拘縮を生じやすい。
❌ 誤り。拘縮は長期臥床や痙縮によって二次的に生じうるが、DAIに特徴的な問題ではない。正しくは、DAIで生活上の問題の中心になりやすいのは身体面より高次脳機能障害と行動面の障害である。
❌ 誤り。拘縮は長期臥床や痙縮によって二次的に生じうるが、DAIに特徴的な問題ではない。正しくは、DAIで生活上の問題の中心になりやすいのは身体面より高次脳機能障害と行動面の障害である。
5. 社会的行動異常が生活上において問題となる。
✅ 正しい。易怒性・脱抑制・意欲低下・対人関係の困難などの社会的行動障害が残りやすい。運動機能が比較的保たれていても、これらが家庭生活・復職の妨げになる。
✅ 正しい。易怒性・脱抑制・意欲低下・対人関係の困難などの社会的行動障害が残りやすい。運動機能が比較的保たれていても、これらが家庭生活・復職の妨げになる。
【試験対策ポイント】
- 原因:加速・減速による剪断力(交通事故など高エネルギー外傷)
- 受傷直後から意識障害が強い一方、CTでは目立つ病変がないことがある(MRIで病変を捉えやすい)
- 後遺症の中心=高次脳機能障害・社会的行動障害(「見た目は動けるが生活が回らない」)
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