OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午前 第44問

作業療法評価学第55回午前

第55回 作業療法士国家試験 午前 第44問(作業療法評価学)の正答は 3 です。再飲酒の予防・回復支援には、当事者同士のセルフヘルプグループである断酒会やAAへの参加が有効。

問題
アルコール依存症に合併しやすい病状とそれに対する治療との組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. アルコール幻覚症 ――― 抗不安薬の投与
  2. 2. Wernicke脳症 ――――― ビタミンDの投与
  3. 3. 再飲酒 ――――――――― 断酒会
  4. 4. 振戦せん妄 ―――――― 抗酒薬の投与
  5. 5. 人格変化 ――――――― 修正型電気けいれん療法

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 再飲酒 ―――――― 断酒会

再飲酒の予防・回復支援には、当事者同士のセルフヘルプグループである断酒会やAAへの参加が有効。


【各選択肢の解説】

1. アルコール幻覚症 ――― 抗不安薬の投与
❌ 誤り。アルコール幻覚症には抗精神病薬(ハロペリドールなど)が用いられる。抗不安薬はベンゾジアゼピン系で依存リスクがあり、幻覚症の第一選択ではない。
2. Wernicke脳症 ――――― ビタミンDの投与
❌ 誤り。Wernicke脳症はビタミンB1(チアミン)欠乏による疾患。ビタミンDではなくビタミンB1の緊急投与が必要。
3. 再飲酒 ――――――――― 断酒会
✅ 正しい。断酒会(アルコール依存症の当事者自助グループ)への参加は再飲酒防止の重要な支援手段。
4. 振戦せん妄 ―――――― 抗酒薬の投与
❌ 誤り。振戦せん妄はアルコール離脱症状であり、ベンゾジアゼピン系(ジアゼパム等)で治療。抗酒薬(ジスルフィラム)は断酒維持に用いるもので、急性期離脱症状の治療薬ではない。
5. 人格変化 ――――――― 修正型電気けいれん療法
❌ 誤り。修正型電気けいれん療法(m-ECT)は重症うつ病・難治性精神疾患に用いられる。アルコールによる人格変化の治療としての位置づけはない。

【試験対策ポイント】

アルコール依存症の各病態と治療の対応

  • Wernicke脳症→ビタミンB1(チアミン)
  • 振戦せん妄→ベンゾジアゼピン
  • 断酒維持→抗酒薬(ジスルフィラム)
  • 再飲酒予防→断酒会・AA(自助グループ)
  • アルコール幻覚症→抗精神病薬
「Wernicke=B1」「離脱けいれん=BZD」は最頻出の組み合わせ。


✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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