OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午前 第91問

臨床医学第55回午前

第55回 作業療法士国家試験 午前 第91問(臨床医学)の正答は 4 です。肺塞栓症の塞栓源の大部分は下肢・骨盤の深部静脈血栓である。

問題
肺塞栓症について誤っているのはどれか。
  1. 1. 肥満が誘因となる。
  2. 2. 長期臥床が誘因となる。
  3. 3. 心電図所見は非特異的である。
  4. 4. 下肢よりも上肢の手術後に多い。 ✓
  5. 5. 深部静脈血栓症との合併が多い。

正答:4番

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16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 下肢よりも上肢の手術後に多い。

肺塞栓症の塞栓源の大部分は下肢・骨盤の深部静脈血栓である。そのため術後の発生は、下肢の血流がうっ滞しやすい下肢(人工股関節・膝関節置換術など)や骨盤・腹部の手術後に多く、上肢の手術後のほうが多いという記述は誤りである。


【各選択肢の解説】

1. 肥満が誘因となる。
✅ 正しい。肥満は静脈還流のうっ滞を招き、静脈血栓塞栓症の危険因子となる。
2. 長期臥床が誘因となる。
✅ 正しい。臥床で下腿筋のポンプ作用が失われ、静脈の血流うっ滞から深部静脈血栓ができやすい。
3. 心電図所見は非特異的である。
✅ 正しい。右心負荷を示すSⅠQⅢTⅢ・右脚ブロック・洞頻脈などがみられることはあるが、肺塞栓症に特異的ではなく、診断は造影CTなどで行う。
4. 下肢よりも上肢の手術後に多い。
❌ 誤り。(=正答)上肢の手術後は下肢の血流が保たれやすい。正しくは、下肢・骨盤・腹部の手術後に多い。
5. 深部静脈血栓症との合併が多い。
✅ 正しい。下肢の深部静脈血栓がはがれて肺動脈に詰まるのが主な機序で、両者はまとめて静脈血栓塞栓症と呼ばれる。

【試験対策ポイント】

Virchowの3要因で危険因子を整理する。

  • 血流のうっ滞:長期臥床・肥満・下肢の麻痺やギプス固定
  • 血管内皮の障害:手術・外傷・カテーテル
  • 血液凝固能の亢進:悪性腫瘍・妊娠・経口避妊薬
離床時の急な呼吸困難・胸痛・頻脈・SpO2低下は肺塞栓症を疑う。

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