第55回 作業療法士国家試験 午後 第3問
作業療法評価学第55回午後
第55回 作業療法士国家試験 午後 第3問(作業療法評価学)の正答は 2 です。IADLの評価は、本人の目標と生活上の役割から優先順位を決める。
問題
54歳の男性。勤務中に突然の気分不快を訴え病院を受診し、脳梗塞による左片麻痺にて入院となった。妻と子供との3人暮らしで家事は妻が担っていた。職業は会社員で事務仕事を行い、会社までは電車で通勤していた。3か月が経過して、ADLは自立し、患者は復職を希望するようになった。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅲ、手指Ⅱ、下肢Ⅴで病院内外の杖歩行は自立している。認知機能に明らかな問題はない。この時点でのIADL評価で優先すべきなのはどれか。
- 1. 買い物
- 2. 公共交通機関の利用 ✓
- 3. 食事の用意
- 4. 火の始末
- 5. ベッドメイキング
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 86.7%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 公共交通機関の利用
IADLの評価は、本人の目標と生活上の役割から優先順位を決める。この患者は電車で通勤する会社員で復職を希望しており、家事は妻が担っている。復職に直結するのは通勤=公共交通機関の利用である。
【各選択肢の解説】
1. 買い物
❌ 誤り。家事は妻が担っており、復職を目指す現時点で優先する項目ではない。正しくは、先に通勤に必要な公共交通機関の利用を評価する。
❌ 誤り。家事は妻が担っており、復職を目指す現時点で優先する項目ではない。正しくは、先に通勤に必要な公共交通機関の利用を評価する。
2. 公共交通機関の利用
✅ 正しい。(=正答)発症前は電車で通勤しており、復職するには駅までの移動・切符や改札・乗降・車内での立位保持などを通勤経路で行えるかを確かめる必要がある。杖歩行が院内外で自立し認知機能も保たれているので、評価に進める段階である。
✅ 正しい。(=正答)発症前は電車で通勤しており、復職するには駅までの移動・切符や改札・乗降・車内での立位保持などを通勤経路で行えるかを確かめる必要がある。杖歩行が院内外で自立し認知機能も保たれているので、評価に進める段階である。
3. 食事の用意
❌ 誤り。家事は妻が担っており、本人の役割ではない。正しくは、本人の目標である復職に関わる通勤の評価を優先する。
❌ 誤り。家事は妻が担っており、本人の役割ではない。正しくは、本人の目標である復職に関わる通勤の評価を優先する。
4. 火の始末
❌ 誤り。調理など家事に関わる安全の項目で、家事を担わない本人には優先度が低い。正しくは、通勤に関わる公共交通機関の利用を優先する。
❌ 誤り。調理など家事に関わる安全の項目で、家事を担わない本人には優先度が低い。正しくは、通勤に関わる公共交通機関の利用を優先する。
5. ベッドメイキング
❌ 誤り。家事に含まれる項目で、復職の目標とは関わりが薄い。正しくは、公共交通機関の利用を優先する。
❌ 誤り。家事に含まれる項目で、復職の目標とは関わりが薄い。正しくは、公共交通機関の利用を優先する。
【試験対策ポイント】
- IADL評価の優先順位=本人の目標・役割・生活背景で決める(「誰が担っているか」「何のためか」)
- Lawton のIADL尺度の8項目:電話の使用・買い物・食事の準備・家事・洗濯・移送の形式・服薬の管理・金銭の管理
- 復職希望+公共交通機関で通勤 → 通勤経路での評価が先
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