第55回 作業療法士国家試験 午後 第7問
作業療法評価学第55回午後
第55回 作業療法士国家試験 午後 第7問(作業療法評価学)の正答は 3 です。この患者は両側視神経炎による視覚障害、上肢近位の筋力低下(段階3)、有痛性けいれんをもつ。
問題
42歳の女性。多発性硬化症による両側視神経炎を伴う四肢麻痺。筋力低下が進行し、移動には車椅子を使用している。MMTは上肢近位部で段階3、遠位部で段階4。有痛性けいれんがある。この患者に対する作業療法で適切なのはどれか。
- 1. ビーズで指輪を作る。
- 2. 木工作業で本棚を作る。
- 3. 卓上編み機でマフラーを編む。 ✓
- 4. 小さな刻印で革に模様をつける。
- 5. ネット手芸でティッシュボックスを作る。
正答:3番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 86.7%参考値
15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 卓上編み機でマフラーを編む。
この患者は両側視神経炎による視覚障害、上肢近位の筋力低下(段階3)、有痛性けいれんをもつ。細かいものを目で見て扱う作業と、重い物を扱う・強く握り続ける作業を避けると、机上で大きな動きのくり返しで進められる卓上編み機が残る。
【各選択肢の解説】
1. ビーズで指輪を作る。
❌ 誤り。小さなビーズを目で確かめて糸に通す作業で、視覚障害があると難しい。正しくは、細かな物を見分ける視覚を要しない作業を選ぶ。
❌ 誤り。小さなビーズを目で確かめて糸に通す作業で、視覚障害があると難しい。正しくは、細かな物を見分ける視覚を要しない作業を選ぶ。
2. 木工作業で本棚を作る。
❌ 誤り。板の保持やのこぎり引きなど上肢近位に大きな力を要し、段階3の近位筋では負担が大きい。正しくは、重い物を扱わない軽い負荷の作業を選ぶ。
❌ 誤り。板の保持やのこぎり引きなど上肢近位に大きな力を要し、段階3の近位筋では負担が大きい。正しくは、重い物を扱わない軽い負荷の作業を選ぶ。
3. 卓上編み機でマフラーを編む。
✅ 正しい。(=正答)机上に置いた編み機のキャリッジを左右に動かす同じ動きのくり返しで編み進められ、細かな手元を目で追う必要が少なく、重い物も扱わない。車椅子で座ったまま行え、負荷も調整しやすい。
✅ 正しい。(=正答)机上に置いた編み機のキャリッジを左右に動かす同じ動きのくり返しで編み進められ、細かな手元を目で追う必要が少なく、重い物も扱わない。車椅子で座ったまま行え、負荷も調整しやすい。
4. 小さな刻印で革に模様をつける。
❌ 誤り。小さな刻印を正確な位置に置いて打つ作業で、視覚を強く要し、刻印の保持と打ち込みに力も要る。正しくは、視覚にも力にも頼らない作業を選ぶ。
❌ 誤り。小さな刻印を正確な位置に置いて打つ作業で、視覚を強く要し、刻印の保持と打ち込みに力も要る。正しくは、視覚にも力にも頼らない作業を選ぶ。
5. ネット手芸でティッシュボックスを作る。
❌ 誤り。網目に毛糸を通していく作業で、細かな目を見分ける視覚を要する。正しくは、目で細部を追う必要が少ない作業を選ぶ。
❌ 誤り。網目に毛糸を通していく作業で、細かな目を見分ける視覚を要する。正しくは、目で細部を追う必要が少ない作業を選ぶ。
【試験対策ポイント】
作業の選び方は症状を1つずつ作業の条件に置き換える。
- 視神経炎(視覚障害)→ 細かな物を見分ける作業を避ける
- 近位筋の筋力低下 → 重い物・大きな力を要する作業を避ける
- 有痛性けいれん・易疲労 → 負荷を調整でき、途中で休める作業にする
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