OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午後 第12問

保健医療福祉第55回午後

第55回 作業療法士国家試験 午後 第12問(保健医療福祉)の正答は 5 です。介護保険のサービスはケアマネージャー(介護支援専門員)が立てるケアプランに基づいて提供される。

問題
87歳の男性。脳血管障害の後遺症により週1回の訪問作業療法を行っている。訪問時、85歳の妻が「家で介護することがつらい。疲れた」と暗い顔でため息をついている。訪問作業療法士の対応で正しいのはどれか。
  1. 1. 妻に精神科の受診を勧める。
  2. 2. 近隣の入所施設の空き情報を伝える。
  3. 3. 患者へ妻に甘えすぎないように話す。
  4. 4. 訪問介護事業所に利用開始を依頼する。
  5. 5. ケアマネージャーに妻の状況を報告する。 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 80%参考値

15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — ケアマネージャーに妻の状況を報告する。

介護保険のサービスはケアマネージャー(介護支援専門員)が立てるケアプランに基づいて提供される。訪問作業療法士が気づいた介護者の疲れは、サービスの調整を担うケアマネージャーに報告し、チームで支援を検討するのが最初の対応である。


【各選択肢の解説】

1. 妻に精神科の受診を勧める。
❌ 誤り。疲れを訴えただけの段階で精神科受診を勧めるのは早すぎる。正しくは、まず介護負担の状況をケアマネージャーに伝え、介護負担を減らす方法をチームで検討する。
2. 近隣の入所施設の空き情報を伝える。
❌ 誤り。施設入所は本人と家族の生活を大きく変える決定で、作業療法士が訪問の場で先に示すものではない。正しくは、ケアマネージャーに報告し、本人・家族の意向を確かめながら検討する。
3. 患者へ妻に甘えすぎないように話す。
❌ 誤り。患者に責任を負わせても介護者の負担は減らず、夫婦関係を損ねかねない。正しくは、介護者の負担を減らす支援をチームで考える。
4. 訪問介護事業所に利用開始を依頼する。
❌ 誤り。サービスの追加はケアプランの変更を要し、作業療法士が事業所へ直接依頼するものではない。正しくは、ケアマネージャーに報告し、ケアプランの見直しを通じて調整する。
5. ケアマネージャーに妻の状況を報告する。
✅ 正しい。(=正答)ケアマネージャーはサービス全体を調整する立場にあり、報告を受けてショートステイや通所サービスなど介護者の負担を軽くするサービスの追加を検討できる。

【試験対策ポイント】

  • 訪問で気づいた生活上の問題 → ケアマネージャーに報告・連携が基本
  • サービスの追加・変更・施設の検討はケアプランを通して行う
  • 介護者支援(レスパイトなど)もチームで検討する
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✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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