OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午後 第13問

臨床医学第55回午後
46歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom法ステージは上肢Ⅴ、手指Ⅴ、下肢Ⅴ。発症後7か月が経過し、認知機能はMMSEが24点、軽度の注意障害を認めている。既に退院し、父母と同居している。発症前は内装業に従事していたが、同職での復職が困難であることから、就労移行支援による雇用を目指している。 作業療法士が患者に実施する内容で正しいのはどれか。 1. 就労準備は課題がなくなるまで続ける。 2. 雇用されたら支援が終了となる。 3. 実際の場面での職業評価を行う。 4. 雇用条件通りの就業を目指す。 5. 通勤は付き添いを前提とする。
  1. 1. 就労準備は課題がなくなるまで続ける。
  2. 2. 雇用されたら支援が終了となる。
  3. 3. 実際の場面での職業評価を行う。 ✓
  4. 4. 雇用条件通りの就業を目指す。
  5. 5. 通勤は付き添いを前提とする。

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 実際の場面での職業評価を行う。 就労移行支援では、実務的な環境での評価が重要です。本患者は認知機能の軽度低下と注意障害があるため、実際の職場場面で対応能力を評価し、適切な支援や配置を検討する必要があります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 就労準備は課題がなくなるまで続ける。 ❌ 誤り。就労準備は無限に続くわけではなく、患者のニーズと目標達成状況に応じた期間設定が必要です。 2. 雇用されたら支援が終了となる。 ❌ 誤り。雇用後も定着支援や職場適応支援が継続されます。これは就労移行支援の重要な役割です。 3. 実際の場面での職業評価を行う。 ✅ 正しい。実務訓練での実際の作業場面における評価は、机上評価では得られない認知機能や注意障害の実際の影響を把握できます。 4. 雇用条件通りの就業を目指す。 ❌ 誤り。認知機能や注意障害を踏まえ、調整可能な雇用条件での就業が現実的です。柔軟な対応が必要です。 5. 通勤は付き添いを前提とする。 ❌ 誤り。可能な限り自立した通勤を目指し、必要に応じて段階的に支援を減らしていくことが就労移行支援の方針です。 --- 【試験対策ポイント】 - 就労移行支援の特徴:雇用後の定着支援まで含む継続的支援体制 - 職業評価:実務的環境での観察評価が重要(紙上評価ではなく実場面) - 軽度認知機能低下患者への支援:柔軟な雇用条件調整と段階的自立が原則
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