OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午後 第15問

作業療法評価学第55回午後

第55回 作業療法士国家試験 午後 第15問(作業療法評価学)の正答は 4 です。死亡事故の目撃という外傷体験のあと、侵入症状(事故の夢)、回避(現場を避ける)、解離(現実感の変化)、覚醒症状(睡眠障害・集中困難)が出て、1か月以内(3週)で消えた。

問題
26歳の女性。通勤途中に2人が亡くなる交通事故を目撃した。数日後から睡眠障害、集中力の低下、現実感の変化などの症状が生じ、また、交通事故の起きた場所を避け、事故の夢を繰り返しみるようになった。これらの症状は3週後には消退した。考えられるのはどれか。
  1. 1. 解離性障害
  2. 2. 強迫性障害
  3. 3. パニック障害
  4. 4. 急性ストレス障害 ✓
  5. 5. PTSD〈外傷後ストレス障害〉

正答:4番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 40%参考値

15人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 急性ストレス障害

死亡事故の目撃という外傷体験のあと、侵入症状(事故の夢)、回避(現場を避ける)、解離(現実感の変化)、覚醒症状(睡眠障害・集中困難)が出て、1か月以内(3週)で消えた。症状が1か月未満で終わるのが急性ストレス障害(ASD)で、1か月以上続けばPTSDとなる(DSM-5)。


【各選択肢の解説】

1. 解離性障害
❌ 誤り。現実感の変化は解離症状だが、外傷体験の直後に侵入・回避・覚醒の症状とともに現れ、1か月以内に消えている。正しくは、この解離はASDの症状の一部であり、ASDとして診断する。
2. 強迫性障害
❌ 誤り。正しくは、強迫性障害は、繰り返し浮かぶ不合理な考え(強迫観念)と、それを打ち消すための繰り返しの行為(強迫行為)が中心で、この症例には見られない。
3. パニック障害
❌ 誤り。正しくは、パニック障害は予期しないパニック発作を繰り返し、また起きるのではないかという予期不安が続くもので、外傷体験に結びついた症状ではない。
4. 急性ストレス障害
✅ 正しい。(=正答)外傷体験の後3日〜1か月の間に、侵入・陰性気分・解離・回避・覚醒の症状が現れるのがASDである(DSM-5)。数日後に始まり3週で消えた経過が合う。
5. PTSD〈外傷後ストレス障害〉
❌ 誤り。症状の内容は似るが、3週で消えている。正しくは、PTSDは症状が1か月を超えて続くことが診断の条件である(DSM-5)。

【試験対策ポイント】

ASDPTSD
症状が続く期間(DSM-5)外傷後3日〜1か月1か月を超える
症状の内容侵入・回避・解離・覚醒などほぼ共通

見分ける軸は症状の持続期間。「〜週後に消えた」と書かれたら1か月より短いかを見る。

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それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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