第55回 作業療法士国家試験 午後 第20問
臨床医学第55回午後
45歳の男性。統合失調症。外来治療を受けながら母親と2人で暮らしている。3年前までは仕事に就いていたが、職場での対人関係がうまくいかず症状が悪化し退職した。現在は精神症状は落ち着き、ADLは自立し生活リズムも整っている。一般就労を希望し、作業療法士に相談した。この時点で患者が利用する障害福祉サービスとして適切なのはどれか。
1. 自立訓練
2. 共同生活援助
3. 就労移行支援
4. 就労定着支援
5. 就労継続支援B型
- 1. 自立訓練
- 2. 共同生活援助
- 3. 就労移行支援 ✓
- 4. 就労定着支援
- 5. 就労継続支援B型
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 就労移行支援
患者は精神症状が安定し、ADLは自立し生活リズムも整っている状態で、一般就労を希望しています。このような「一般就労を目指す準備段階にある利用者」には、就労に向けた訓練と支援を行う就労移行支援が最も適切です。
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【各選択肢の解説】
1. 自立訓練
❌ 誤り。ADLやIADL、社会的スキルの基礎から習得する必要がある利用者向けのサービスですが、本患者はADLが既に自立しており対象ではありません。
2. 共同生活援助
❌ 誤り。グループホームなど共同生活の場を提供し、日常生活の援助を行うサービスです。既に母親と生活し生活が安定している本患者には不要です。
3. 就労移行支援
✅ 正しい。就職に向けた準備訓練(職業訓練、社会スキル訓練)と就職支援を提供し、一般就労への移行を支援するサービスです。本患者のニーズと状態に最適合致します。
4. 就労定着支援
❌ 誤り。既に就職した者が職場に適応するための支援で、就職後のサービスです。まだ就労していない本患者は対象ではありません。
5. 就労継続支援B型
❌ 誤り。一般就労が困難な利用者向けの福祉的就労サービスで、工賃を得ながら就労訓練を行います。本患者は一般就労を希望しており、対象ではありません。
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【試験対策ポイント】
• 就労移行支援:一般就労を目指す準備段階の者が対象(利用期間最大2年)
• 就労定着支援:既に就職した者の職場適応を支援(就職後6ヶ月以内に利用開始)
• 就労継続支援B型:一般就労が困難な者向けの福祉的就労