第55回 作業療法士国家試験 午後 第32問
生理学第55回午後
要因と症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 血液粘稠度低下 ――――― 静脈血栓
2. 循環血漿量低下 ――――― 起立性低血圧
3. 最大酸素摂取量増加 ――――― 運動耐容能の低下
4. 血清アルブミン値低下 ――――― 褥瘡
5. 骨への物理的応力増加 ――――― 骨萎縮
- 1. 血液粘稠度低下 ――――― 静脈血栓
- 2. 循環血漿量低下 ――――― 起立性低血圧 ✓
- 3. 最大酸素摂取量増加 ――――― 運動耐容能の低下
- 4. 血清アルブミン値低下 ――――― 褥瘡 ✓
- 5. 骨への物理的応力増加 ――――― 骨萎縮
正答:2・4番
解説
■ 正答:2番、4番 — 循環血漿量低下 ――― 起立性低血圧 / 血清アルブミン値低下 ――― 褥瘡
循環血漿量の低下は血圧低下を招き、立位時に脳への血流が不足して起立性低血圧が生じます。血清アルブミン低下は血液膠質浸透圧の低下を招き、組織液の貯留と栄養状態の悪化により褥瘡のリスクが高まります。
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【各選択肢の解説】
1. 血液粘稠度低下 ――― 静脈血栓
❌ 誤り。血液粘稠度が低下すると血流は促進されるため、むしろ血栓形成は防止されます。高粘稠度(脱水など)が血栓リスクを高めます。
2. 循環血漿量低下 ――― 起立性低血圧
✅ 正しい。循環血漿量低下により血圧が低下し、立位時に重力に対抗できず脳血流が減少して起立性低血圧が生じます。
3. 最大酸素摂取量増加 ――― 運動耐容能の低下
❌ 誤り。最大酸素摂取量の増加は有酸素能力の向上を示し、運動耐容能は向上します。逆の関係です。
4. 血清アルブミン値低下 ――― 褥瘡
✅ 正しい。アルブミン低下は血液膠質浸透圧低下、組織液の貯留、タンパク質欠乏による皮膚脆弱化をもたらし、褥瘡形成促進因子となります。
5. 骨への物理的応力増加 ――― 骨萎縮
❌ 誤り。骨への物理的応力増加は骨形成を促進し、骨密度を高めます。応力低下(寝たきりなど)が骨萎縮を招きます。
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【試験対策ポイント】
• 血液粘稠度:低下→血栓防止、高値→血栓リスク増加
• 褥瘡形成因子:アルブミン低下、栄養不良、圧迫、皮膚湿潤
• Wolffの法則:骨への応力増加→骨形成促進、応力低下→骨萎縮