第55回 作業療法士国家試験 午後 第45問
臨床医学第55回午後
第55回 作業療法士国家試験 午後 第45問(臨床医学)の正答は 5 です。うつ病では、抑うつ気分が残ったまま意欲・行動力が先に戻る回復期にも自殺の危険が高い。
問題
うつ病の治療で正しいのはどれか。
- 1. 電気けいれん療法は自殺の危険度が低いときに行う治療である。
- 2. 回復を早めるため、気晴らしに旅行に出かけることを積極的に促す。
- 3. 抗うつ薬使用開始後、数日経っても効果が出なければ速やかに薬剤を変更する。
- 4. 患者の負担を減らすため、人生における重大な決定は速やかに行うよう指導する。
- 5. 自殺予防のため、希死念慮の確認は急性期だけでなく回復期にも行う必要がある。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 84.6%参考値
13人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 自殺予防のため、希死念慮の確認は急性期だけでなく回復期にも行う必要がある。
うつ病では、抑うつ気分が残ったまま意欲・行動力が先に戻る回復期にも自殺の危険が高い。希死念慮の確認は回復期まで続ける。
【各選択肢の解説】
1. 電気けいれん療法は自殺の危険度が低いときに行う治療である。
❌ 誤り。正しくは、電気けいれん療法は自殺の危険が切迫している、拒食で身体が危険、昏迷、薬物療法が効かないなど、速い効果が必要な重症例に行う。
❌ 誤り。正しくは、電気けいれん療法は自殺の危険が切迫している、拒食で身体が危険、昏迷、薬物療法が効かないなど、速い効果が必要な重症例に行う。
2. 回復を早めるため、気晴らしに旅行に出かけることを積極的に促す。
❌ 誤り。うつ病の患者にとって気晴らしの外出は負担になり、楽しめないことでかえって自責を強めることがある。正しくは、急性期は休養を優先し、活動は回復に合わせて少しずつ増やす。
❌ 誤り。うつ病の患者にとって気晴らしの外出は負担になり、楽しめないことでかえって自責を強めることがある。正しくは、急性期は休養を優先し、活動は回復に合わせて少しずつ増やす。
3. 抗うつ薬使用開始後、数日経っても効果が出なければ速やかに薬剤を変更する。
❌ 誤り。抗うつ薬は効果が出るまでに通常2〜4週間かかる。正しくは、十分な量で数週間続けて効果を判定してから変更を考える。
❌ 誤り。抗うつ薬は効果が出るまでに通常2〜4週間かかる。正しくは、十分な量で数週間続けて効果を判定してから変更を考える。
4. 患者の負担を減らすため、人生における重大な決定は速やかに行うよう指導する。
❌ 誤り。うつ病では悲観的に考えやすく判断力も落ちている。正しくは、退職・離婚などの重大な決定は回復するまで先に延ばすよう助言する。
❌ 誤り。うつ病では悲観的に考えやすく判断力も落ちている。正しくは、退職・離婚などの重大な決定は回復するまで先に延ばすよう助言する。
5. 自殺予防のため、希死念慮の確認は急性期だけでなく回復期にも行う必要がある。
✅ 正しい。(=正答)急性期は意欲低下で行動に移せなかった人が、回復期に行動力が戻ることで自殺を実行してしまうことがある。良くなってきた時期こそ確認を続ける。
✅ 正しい。(=正答)急性期は意欲低下で行動に移せなかった人が、回復期に行動力が戻ることで自殺を実行してしまうことがある。良くなってきた時期こそ確認を続ける。
【試験対策ポイント】
- うつ病の対応の原則=休養・服薬継続・重大な決定の延期・励まし過ぎない
- 自殺の危険=回復期にも高い
- 電気けいれん療法=自殺の危険が高い・昏迷・拒食・薬が効かないなど、速い効果が必要なとき
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