第55回 作業療法士国家試験 午後 第49問
臨床医学第55回午後
Alzheimer型認知症で正しいのはどれか。
1. まだら認知症の特徴を示す。
2. 症状の経過は階段状の増悪を示す。
3. 認知症症状は老人斑の形成より遅れて出現する。
4. 神経原線維変化はタウ蛋白の細胞外沈着により起こる。
5. 現在では認知症治療薬を使用することで根本的治療も望める。
- 1. まだら認知症の特徴を示す。
- 2. 症状の経過は階段状の増悪を示す。
- 3. 認知症症状は老人斑の形成より遅れて出現する。 ✓
- 4. 神経原線維変化はタウ蛋白の細胞外沈着により起こる。
- 5. 現在では認知症治療薬を使用することで根本的治療も望める。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 認知症症状は老人斑の形成より遅れて出現する。
Alzheimer型認知症では、病理学的変化(老人斑やタウ蛋白沈着)が先に脳に蓄積し、その後に認知機能低下などの臨床症状が現れます。この時間的なズレが重要な特徴です。
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【各選択肢の解説】
1. まだら認知症の特徴を示す。
❌ 誤り。まだら認知症(多発性脳梗塞による認知症)はvascular dementiaの特徴で、Alzheimer型ではなく脳血管性認知症です。
2. 症状の経過は階段状の増悪を示す。
❌ 誤り。階段状の進行はvascular dementiaの特徴です。Alzheimer型は緩徐で進行性の低下を示します。
3. 認知症症状は老人斑の形成より遅れて出現する。
✅ 正しい。老人斑やタウ蛋白の沈着は無症候期から始まり、脳の病理学的変化に臨床症状が後から続きます。
4. 神経原線維変化はタウ蛋白の細胞外沈着により起こる。
❌ 誤り。神経原線維変化はタウ蛋白の細胞内沈着により起こります。老人斑はアミロイドβの細胞外沈着です。
5. 現在では認知症治療薬を使用することで根本的治療も望める。
❌ 誤り。現在の薬物療法(コリンエステラーゼ阻害薬など)は症状緩和が目的であり、根本的治療ではありません。
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【試験対策ポイント】
• Alzheimer型:老人斑(アミロイドβ細胞外沈着)と神経原線維変化(タウ蛋白細胞内沈着)が病理学的特徴
• 病理変化 > 臨床症状の時間的ズレ
• 脳血管性認知症との鑑別:階段状進行 vs 緩徐進行、まだら認知症