第55回 作業療法士国家試験 午後 第84問
臨床医学第55回午後
第55回 作業療法士国家試験 午後 第84問(臨床医学)の正答は 5 です。仙髄の排尿中枢より上で損傷された核上型では、仙髄の排尿反射の経路が残っている。
問題
脊髄損傷で正しいのはどれか。
- 1. 受傷直後は尿失禁状態となる。
- 2. 排尿筋括約筋協調不全は生じない。
- 3. 残尿が150 mLでは導尿は不要である。
- 4. 核・核下型神経因性膀胱であれば尿道カテーテル長期留置を行う。
- 5. 核上型神経因性膀胱であればトリガーポイントの叩打による反射性排尿を試みる。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 40.7%参考値
27人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 核上型神経因性膀胱であればトリガーポイントの叩打による反射性排尿を試みる。
仙髄の排尿中枢より上で損傷された核上型では、仙髄の排尿反射の経路が残っている。そのため恥骨上部などのトリガーポイントを叩打して排尿反射を誘発する反射性排尿を試みることができる。
【各選択肢の解説】
1. 受傷直後は尿失禁状態となる。
❌ 誤り。受傷直後の脊髄ショック期は反射が消失し、膀胱は弛緩して収縮しない。正しくは尿閉となり、導尿で管理する。
❌ 誤り。受傷直後の脊髄ショック期は反射が消失し、膀胱は弛緩して収縮しない。正しくは尿閉となり、導尿で管理する。
2. 排尿筋括約筋協調不全は生じない。
❌ 誤り。正しくは、核上型(特に頸髄・胸髄損傷)では排尿筋の収縮と同時に尿道括約筋も収縮する排尿筋括約筋協調不全が生じうる。残尿・膀胱内圧の上昇の原因となる。
❌ 誤り。正しくは、核上型(特に頸髄・胸髄損傷)では排尿筋の収縮と同時に尿道括約筋も収縮する排尿筋括約筋協調不全が生じうる。残尿・膀胱内圧の上昇の原因となる。
3. 残尿が150 mLでは導尿は不要である。
❌ 誤り。残尿が多いと尿路感染や上部尿路の障害を招く。正しくは、残尿150 mLは導尿が必要な量であり、一般に残尿100 mL以上は導尿の適応とされる。
❌ 誤り。残尿が多いと尿路感染や上部尿路の障害を招く。正しくは、残尿150 mLは導尿が必要な量であり、一般に残尿100 mL以上は導尿の適応とされる。
4. 核・核下型神経因性膀胱であれば尿道カテーテル長期留置を行う。
❌ 誤り。尿道カテーテルの長期留置は尿路感染・結石・尿道損傷などの合併症が多い。正しくは、核・核下型(排尿筋が収縮しない弛緩性膀胱)では清潔間欠導尿が基本となる。
❌ 誤り。尿道カテーテルの長期留置は尿路感染・結石・尿道損傷などの合併症が多い。正しくは、核・核下型(排尿筋が収縮しない弛緩性膀胱)では清潔間欠導尿が基本となる。
5. 核上型神経因性膀胱であればトリガーポイントの叩打による反射性排尿を試みる。
✅ 正しい(=正答)。仙髄の反射弓が保たれているため、皮膚への刺激が求心路から仙髄に入り、反射的に排尿筋の収縮を起こせる。
✅ 正しい(=正答)。仙髄の反射弓が保たれているため、皮膚への刺激が求心路から仙髄に入り、反射的に排尿筋の収縮を起こせる。
【試験対策ポイント】
| 分類 | 損傷部位 | 膀胱の状態 | 排尿管理 |
|---|---|---|---|
| 脊髄ショック期 | — | 弛緩・尿閉 | 導尿 |
| 核上型 | 仙髄より上 | 反射性(過活動)膀胱・協調不全あり | 反射性排尿(叩打)・間欠導尿 |
| 核・核下型 | 仙髄・馬尾 | 弛緩性膀胱 | 清潔間欠導尿 |
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