第55回 作業療法士国家試験 午後 第85問
臨床医学第55回午後
診断においてMRI拡散強調像が最も有用なのはどれか。
1. 頭蓋底骨折
2. 脳室内出血
3. 脳梗塞急性期
4. 脳出血急性期
5. くも膜下出血急性期
- 1. 頭蓋底骨折
- 2. 脳室内出血
- 3. 脳梗塞急性期 ✓
- 4. 脳出血急性期
- 5. くも膜下出血急性期
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 脳梗塞急性期
MRI拡散強調像(DWI)は水分子の拡散運動を制限する病変の検出に特異性が高く、脳梗塞急性期の虚血巣で水分子の拡散が制限されるため、最初に信号異常が出現します。他の脳病変の診断にはT1・T2強調像やFLAIRが有用です。
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【各選択肢の解説】
1. 頭蓋底骨折
❌ 誤り。骨折の診断にはCTが最適であり、MRIは骨皮質の評価に不向きです。
2. 脳室内出血
❌ 誤り。出血の診断はT2強調像やGRE(勾配エコー)が有用で、拡散強調像が第一選択ではありません。
3. 脳梗塞急性期
✅ 正しい。虚血による水分子の拡散制限により、発症直後から高信号を呈します。脳梗塞診断における最も感度の高い画像です。
4. 脳出血急性期
❌ 誤り。急性期出血はT1強調像で高信号、T2強調像で低信号を呈し、拡散強調像は補助的役割です。
5. くも膜下出血急性期
❌ 誤り。FLAIR画像が最も有用で、脳槽内の出血を高感度で検出できます。
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【試験対策ポイント】
・拡散強調像(DWI)=虚血性脳梗塞の急性期診断の第一選択
・出血系はT1/T2強調像やFLAIRが優先
・各病態別に最適なMRI撮像法を理解することが重要