第55回 作業療法士国家試験 午後 第98問
臨床医学第55回午後
うつ病の復職支援プログラムの内容として最も適切なのはどれか。
1. 認知の歪みは修正しない。
2. 服薬自己管理の練習をする。
3. キャリア再構成の検討は行わない。
4. コミュニケーション能力の改善を図る。
5. 配置換えをしないことを前提に職場との連絡調整を行う。
- 1. 認知の歪みは修正しない。
- 2. 服薬自己管理の練習をする。
- 3. キャリア再構成の検討は行わない。
- 4. コミュニケーション能力の改善を図る。 ✓
- 5. 配置換えをしないことを前提に職場との連絡調整を行う。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — コミュニケーション能力の改善を図る。
うつ病の復職支援プログラムでは、職場での対人関係構築や情報伝達能力の向上が重要であり、コミュニケーション能力の改善は復職後の適応を促進する中核的な介入です。
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【各選択肢の解説】
1. 認知の歪みは修正しない。
❌ 誤り。認知行動療法的アプローチでは、うつ病患者の認知の歪み(過度な自責、過度な一般化など)を適切に修正することが治療目標の一つです。
2. 服薬自己管理の練習をする。
✅ 正しい傾向。服薬管理は重要ですが、本問では「最も適切」の評価判定でこれより4番が優先されます。復職支援における心理社会的介入がより直接的です。
3. キャリア再構成の検討は行わない。
❌ 誤り。うつ病による休職後は、患者の価値観や能力の再評価、キャリアパスの見直しが重要な支援内容です。回復状況に応じた職務内容の検討が必要です。
4. コミュニケーション能力の改善を図る。
✅ 正しい。対人スキルの向上は職場復帰後の人間関係構築、ストレス対処、自己表現能力向上に直結し、再発予防と社会適応に最も寄与します。
5. 配置換えをしないことを前提に職場との連絡調整を行う。
❌ 誤り。復職支援では患者の状態に応じて柔軟に職務内容や配置を調整することが標準的です。固定的な前提条件は症状悪化のリスクを高めます。
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【試験対策ポイント】
• 復職支援の3要素:本人支援(心理教育・スキル向上)、職場環境調整、医学的管理
• コミュニケーション能力は職場適応の基盤となる心理社会的スキル
• 配置換え・職務調整は患者の回復段階に応じた柔軟な対応が必須