第56回 作業療法士国家試験 午前 第2問
作業療法評価学第56回午前
第56回 作業療法士国家試験 午前 第2問(作業療法評価学)の正答は 1 です。ALSは進行性・不可逆性の神経変性疾患であり、自然経過では機能は一方向に低下し続ける。
問題
筋萎縮性側索硬化症の機能的予後を示しているのはどれか。縦軸は機能、横軸は時間を示す。
- 1. 図1 ✓
- 2. 図2
- 3. 図3
- 4. 図4
- 5. 図5
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 図1
ALSは進行性・不可逆性の神経変性疾患であり、自然経過では機能は一方向に低下し続ける。図1は自然経過(実線)・リハビリ施行後(破線)ともに右下がりの直線的低下を示しており、リハビリにより低下がわずかに緩やかになるものの、回復や停滞は見られない。これがALSの機能的予後曲線として最も適切である。
【各選択肢の解説】
1. 図1
✅ 正しい。両曲線が右下がりの直線で、リハビリにより低下速度がやや緩和されるが基本的に進行性低下を示す。ALSの機能的予後に合致する。
✅ 正しい。両曲線が右下がりの直線で、リハビリにより低下速度がやや緩和されるが基本的に進行性低下を示す。ALSの機能的予後に合致する。
2. 図2
❌ 誤り。図2は機能が段階的に低下しながら変動を繰り返すパターン。これは多発性硬化症(MS)の再発寛解型に見られる経過であり、ALSには当てはまらない。
❌ 誤り。図2は機能が段階的に低下しながら変動を繰り返すパターン。これは多発性硬化症(MS)の再発寛解型に見られる経過であり、ALSには当てはまらない。
3. 図3
❌ 誤り。図3は一度機能が急低下した後にリハビリで回復・改善を示す。脳卒中など急性発症後に回復が期待できる疾患の経過であり、ALSとは異なる。
❌ 誤り。図3は一度機能が急低下した後にリハビリで回復・改善を示す。脳卒中など急性発症後に回復が期待できる疾患の経過であり、ALSとは異なる。
4. 図4
❌ 誤り。図4も急低下後に回復を示しており、脊髄損傷などの経過に近い。ALSには回復フェーズがない。
❌ 誤り。図4も急低下後に回復を示しており、脊髄損傷などの経過に近い。ALSには回復フェーズがない。
5. 図5
❌ 誤り。図5は機能がほぼゼロから微増するパターン。廃用症候群や高齢者リハビリのモデルに近く、ALSの経過とは異なる。
❌ 誤り。図5は機能がほぼゼロから微増するパターン。廃用症候群や高齢者リハビリのモデルに近く、ALSの経過とは異なる。
【試験対策ポイント】
疾患別の機能的予後曲線は頻出テーマ。整理すると:
| 疾患 | 経過のパターン |
|---|---|
| ALS・筋ジストロフィー | 進行性・直線的低下(回復なし) |
| 多発性硬化症(再発寛解型) | 段階的低下+変動 |
| 脳卒中 | 急低下→回復 |
| 廃用症候群 | 低機能から改善 |
ALSはリハビリで「低下を遅らせる」ことはできても「回復」はしない点が最重要。
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