第56回 作業療法士国家試験 午前 第3問
作業療法評価学第56回午前
第56回 作業療法士国家試験 午前 第3問(作業療法評価学)の正答は 2 です。写真では、一方の手の指の間にボールペンを挟み、もう一方の手を重ねて両手で押さえて保持している。
問題
25歳の男性。頸髄完全損傷。手指屈曲拘縮以外の関節可動域制限はない。書字の際のボールペンを把持した場面(別冊No. 1)を別に示す。片手では困難で、両手でボールペンを保持する動作が観察された。このような動作を行う頸髄損傷患者のZancolliの四肢麻痺上肢機能分類の最上位レベルはどれか。
- 1. C5A
- 2. C6A ✓
- 3. C6B3
- 4. C7A
- 5. C8B
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 41.7%参考値
24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — C6A
写真では、一方の手の指の間にボールペンを挟み、もう一方の手を重ねて両手で押さえて保持している。片手で保持できないのは、手関節背屈の力が弱く、手関節を背屈して指を受動的に閉じる把持(テノデーシス)で物を固定できないためと読める。この段階がZancolli分類のC6A(手関節背屈が弱い)で、手関節背屈が強いC6B以上では片手での保持に近づくため、最上位はC6Aとなる。
【各選択肢の解説】
1. C5A
❌ 誤り。C5Aは腕橈骨筋が働かない段階で、手関節背屈もできない。正しくは、C5Aはこの動作が可能な「最上位」ではなく、より下位のレベルである。
❌ 誤り。C5Aは腕橈骨筋が働かない段階で、手関節背屈もできない。正しくは、C5Aはこの動作が可能な「最上位」ではなく、より下位のレベルである。
2. C6A
✅ 正しい。橈側手根伸筋は働くが手関節背屈が弱い段階で、片手では把持が不十分になり、両手で挟む代償が必要になる。
✅ 正しい。橈側手根伸筋は働くが手関節背屈が弱い段階で、片手では把持が不十分になり、両手で挟む代償が必要になる。
3. C6B3
❌ 誤り。C6Bは手関節背屈が強い段階で、B3は円回内筋・橈側手根屈筋・上腕三頭筋も働く。正しくは、強い手関節背屈を使った把持で片手での保持がしやすくなるレベルで、「片手では困難」という観察と合わない。
❌ 誤り。C6Bは手関節背屈が強い段階で、B3は円回内筋・橈側手根屈筋・上腕三頭筋も働く。正しくは、強い手関節背屈を使った把持で片手での保持がしやすくなるレベルで、「片手では困難」という観察と合わない。
4. C7A
❌ 誤り。C7Aは尺側の指の完全伸展ができ、橈側の指と母指の伸展が麻痺する段階である。正しくは、手関節の動きは十分で、C6Aより把持の手段が多いレベルである。
❌ 誤り。C7Aは尺側の指の完全伸展ができ、橈側の指と母指の伸展が麻痺する段階である。正しくは、手関節の動きは十分で、C6Aより把持の手段が多いレベルである。
5. C8B
❌ 誤り。C8Bは全指の完全屈曲ができる段階である。正しくは、指を自分で曲げて物を握れるレベルで、両手で挟む代償は必要ない。
❌ 誤り。C8Bは全指の完全屈曲ができる段階である。正しくは、指を自分で曲げて物を握れるレベルで、両手で挟む代償は必要ない。
【試験対策ポイント】
| レベル | 決め手 |
|---|---|
| C5A/C5B | 腕橈骨筋が働かない/働く |
| C6A | 手関節背屈が弱い |
| C6B1〜3 | 手関節背屈が強い(B2で円回内筋、B3で橈側手根屈筋・上腕三頭筋が加わる) |
| C7A | 尺側の指の完全伸展ができ、橈側の指と母指の伸展は麻痺 |
| C8A/C8B | 尺側の指の完全屈曲ができる/全指の完全屈曲ができる |
- C6の分かれ目は手関節背屈の強さ。強ければテノデーシスで片手把持に近づく
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