第56回 作業療法士国家試験 午前 第12問
臨床医学第56回午前
78歳の女性。布団を持ち上げようとした際、背部から腹部への強い帯状痛を生じ、寝返りも困難となったため入院となった。入院時のエックス線写真(別冊No.3A)とMRI T2強調像(別冊No.3B)とを別に示す。この患者の病態で適切なのはどれか。2つ選べ。
1. 骨粗鬆症
2. 脊椎分離症
3. 脊柱管狭窄症
4. 椎間板ヘルニア
5. 脊椎椎体圧迫骨折
- 1. 骨粗鬆症 ✓
- 2. 脊椎分離症
- 3. 脊柱管狭窄症
- 4. 椎間板ヘルニア
- 5. 脊椎椎体圧迫骨折 ✓
正答:1・5番
解説
正答:1番・5番 — 骨粗鬆症・脊椎椎体圧迫骨折
78歳高齢女性が軽微な外傷(布団を持ち上げる)で背部から腹部への強い帯状痛と運動制限が生じた場合、脊椎椎体圧迫骨折が最も疑われます。圧迫骨折の背景には骨粗鬆症があることがほとんどです。高齢女性は閉経後のエストロゲン低下により骨量が急速に減少し、骨粗鬆症のハイリスク群です。
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1. 骨粗鬆症
✅ 正しい。高齢女性の圧迫骨折の主要な原因疾患であり、閉経後の女性は骨粗鬆症が高頻度です。
2. 脊椎分離症
❌ 誤り。分離症は若年層で上位腰椎に多く、加齢と軽微な外傷で急性発症することは稀です。
3. 脊柱管狭窄症
❌ 誤り。脊柱管狭窄症は神経根圧迫による下肢痛・しびれが主症状であり、急性発症の帯状痛ではありません。
4. 椎間板ヘルニア
❌ 誤り。ヘルニアは若~中年層に多く、78歳での急性発症と軽微な外傷での骨折リスクの説明がつきません。
5. 脊椎椎体圧迫骨折
✅ 正しい。骨粗鬆症を背景とした高齢女性が軽微な外傷で圧迫骨折を起こすことは典型的な臨床像です。
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試験対策ポイント
• 高齢女性の急性腰痛+軽微な外傷=圧迫骨折を想起する
• 圧迫骨折の90%以上に骨粗鬆症が併存
• 閉経後女性は骨粗鬆症の最大リスク群