OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第56回 作業療法士国家試験 午前 第35問

作業療法評価学第56回午前

第56回 作業療法士国家試験 午前 第35問(作業療法評価学)の正答は 1 です。自律神経過反射(Autonomic Dysreflexia)はT6以上の頸・胸髄損傷者に生じる生命の危機となりうる緊急状態。

問題
頸髄損傷者の自律神経過反射への対応として正しいのはどれか。
  1. 1. 導尿
  2. 2. 下肢挙上
  3. 3. 腹帯装着
  4. 4. 大腿部叩打
  5. 5. 鎮痛剤内服

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 導尿

自律神経過反射(Autonomic Dysreflexia)はT6以上の頸・胸髄損傷者に生じる生命の危機となりうる緊急状態。過剰な交感神経興奮(高血圧・頭痛・発汗・徐脈)の最多原因は膀胱充満・尿閉であるため、まず導尿による誘因除去が最優先対応となる。


【各選択肢の解説】

1. 導尿
✅ 正しい。自律神経過反射の最多誘因は尿閉・膀胱充満。直ちに導尿して誘因を除去することが第一対応。
2. 下肢挙上
❌ 誤り。自律神経過反射では著明な高血圧が生じる。下肢挙上は静脈還流を増加させ血圧をさらに上昇させる危険がある。上体を起こす(座位にする)ことで血圧を下げるのが正しい対応。
3. 腹帯装着
❌ 誤り。腹部圧迫は腹圧上昇・静脈還流増加を招き状態を悪化させる可能性がある。
4. 大腿部叩打
❌ 誤り。叩打などの感覚刺激は交感神経興奮を促進させ悪化させる。誘因となる刺激を排除することが原則。
5. 鎮痛剤内服
❌ 誤り。鎮痛剤は対症的であり、原因除去が優先。意識障害が生じると内服も困難。

【試験対策ポイント】

自律神経過反射の対応順序:①上体を起こす(座位・血圧低下)、②衣類・腹帯を緩める、③誘因除去(導尿・浣腸・皮膚刺激除去)、④血圧降下薬。誘因の90%以上は泌尿器系(膀胱充満・尿路感染)。T6以上で生じ、T6以下では生じないことも重要。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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