第56回 作業療法士国家試験 午前 第38問
臨床医学第56回午前
疾患または症候と異常歩行の組合せで正しいのはどれか。
1. 運動失調 ─── 酩酊歩行
2. フレイル ─── すくみ足歩行
3. Parkinson病 ─── はさみ脚歩行
4. 脳卒中片麻痺 ─── 踵足歩行
5. 総腓骨神経麻痺 ─── 分回し歩行
- 1. 運動失調 ─── 酩酊歩行 ✓
- 2. フレイル ─── すくみ足歩行
- 3. Parkinson病 ─── はさみ脚歩行
- 4. 脳卒中片麻痺 ─── 踵足歩行
- 5. 総腓骨神経麻痺 ─── 分回し歩行
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 運動失調 ─── 酩酊歩行
運動失調は小脳機能障害によって協調運動が障害され、酩酊歩行(蛇行歩行)を呈します。これは異常歩行と疾患の組み合わせとして最も典型的です。
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【各選択肢の解説】
1. 運動失調 ─── 酩酊歩行
✅ 正しい。小脳性運動失調により協調運動障害が生じ、体幹が蛇行し、左右不規則に揺れる歩行になります。
2. フレイル ─── すくみ足歩行
❌ 誤り。フレイルの異常歩行は「小幅歩行」や「遅緩歩行」が典型的です。すくみ足歩行はParkinson病に特異的です。
3. Parkinson病 ─── はさみ脚歩行
❌ 誤り。Parkinson病では「小幅歩行」「前傾姿勢」「すくみ足」が特徴です。はさみ脚歩行(剪刀歩行)は脳性麻痺や痙性対麻痺で見られます。
4. 脳卒中片麻痺 ─── 踵足歩行
❌ 誤り。脳卒中片麻痺では「分回し歩行」が典型的です。踵足歩行は総腓骨神経麻痺による足垂れ足で見られます。
5. 総腓骨神経麻痺 ─── 分回し歩行
❌ 誤り。総腓骨神経麻痺では足関節背屈不全による「踵足歩行」(下肢を外側に弧状に振る)が特徴です。分回し歩行は脳卒中片麻痺で見られます。
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【試験対策ポイント】
• 運動失調→酩酊歩行、Parkinson病→すくみ足歩行、脳卒中片麻痺→分回し歩行の組み合わせを確実に押さえる
• はさみ脚歩行は脳性麻痺や痙性対麻痺、踵足歩行は総腓骨神経麻痺の特徴
• 異常歩行と疾患の関連性は国試頻出であり、神経症候ごとの典型歩行を区別することが重要