第56回 作業療法士国家試験 午前 第46問
作業療法評価学第56回午前
注意欠如・多動性障害について正しいのはどれか。
1. 女性に多い。
2. 低出生体重児の多くで発症する。
3. 感情における衝動性の高さは改善しやすい。
4. 約9割の患者は成人期早期までに寛解する。
5. 青年期以降は運動性多動の症状は目立たなくなる。
- 1. 女性に多い。
- 2. 低出生体重児の多くで発症する。
- 3. 感情における衝動性の高さは改善しやすい。
- 4. 約9割の患者は成人期早期までに寛解する。
- 5. 青年期以降は運動性多動の症状は目立たなくなる。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 青年期以降は運動性多動の症状は目立たなくなる。
注意欠如・多動性障害(ADHD)は発達段階によって症状表現が変化し、青年期以降は過活動・衝動性よりも不注意症状が相対的に目立つようになります。一方、感情制御の困難さは持続しやすく改善しにくい特性です。
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【各選択肢の解説】
1. 女性に多い。
❌ 誤り。ADHDは男性に2~4倍多く認められています。女性では診断が遅れやすい傾向があります。
2. 低出生体重児の多くで発症する。
❌ 誤り。低出生体重児がADHDのリスク因子の一つではありますが、「多くで発症」するわけではなく、発症率は全体的には低いです。
3. 感情における衝動性の高さは改善しやすい。
❌ 誤り。感情制御の困難さ(情動脱抑制)はADHDの根幹的特性で改善しにくく、成人期まで持続することが多いです。
4. 約9割の患者は成人期早期までに寛解する。
❌ 誤り。ADHDの50~80%は成人期まで症状が持続し、完全寛解する患者は限定的です。
5. 青年期以降は運動性多動の症状は目立たなくなる。
✅ 正しい。発達に伴い過活動・衝動的行動は軽減する一方、不注意やワーキングメモリ障害は持続します。
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【試験対策ポイント】
• ADHDは男性優位(男女比2~4:1)
• 成人期まで50~80%で症状が持続(寛解率は20~50%)
• 加齢で多動性は軽減するが、不注意と実行機能障害は持続
• 感情制御困難は改善しにくい根幹症状