第56回 作業療法士国家試験 午前 第83問
解剖学第56回午前
第7頸髄後根の障害で生じるのはどれか。
1. 下垂手
2. Horner徴候
3. 腕橈骨筋の萎縮
4. 上腕三頭筋腱反射の低下
5. 上腕二頭筋の線維束性収縮
- 1. 下垂手
- 2. Horner徴候
- 3. 腕橈骨筋の萎縮
- 4. 上腕三頭筋腱反射の低下 ✓
- 5. 上腕二頭筋の線維束性収縮
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 上腕三頭筋腱反射の低下
第7頸髄(C7)後根は感覚根であり、C7は上腕三頭筋腱反射(三頭筋反射)の求心路を支配します。後根障害により感覚入力が遮断され、反射弧が成立しないため反射が低下します。
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【各選択肢の解説】
1. 下垂手
❌ 誤り。下垂手は前骨間神経麻痺(回外筋・長橈側手根伸筋障害)やC8神経根障害で生じ、C7後根障害では運動麻痺を来さないため生じません。
2. Horner徴候
❌ 誤り。Horner徴候は交感神経路(T1以下、特に胸髄)の障害で生じます。C7後根障害では交感神経線維が含まれないため生じません。
3. 腕橈骨筋の萎縮
❌ 誤り。腕橈骨筋はC5-C6支配で、C7後根障害では直接影響を受けません。また後根障害は感覚障害が主であり、運動神経障害ではないため萎縮も生じません。
4. 上腕三頭筋腱反射の低下
✅ 正しい。C7後根は上腕三頭筋腱反射の求心路(感覚路)を支配しており、後根障害により反射が低下・消失します。
5. 上腕二頭筋の線維束性収縮
❌ 誤り。線維束性収縮は運動神経元(前角細胞)の変性で生じる現象です。後根障害は感覚路の障害であり、運動神経元障害ではないため生じません。
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【試験対策ポイント】
・後根障害=感覚障害が主体、反射低下・消失が重要所見
・反射:C5(上腕二頭筋)、C6(腕橈骨筋)、C7(上腕三頭筋)、S1(アキレス腱)
・線維束性収縮はALS等の下位運動ニューロン障害の徴候