第56回 作業療法士国家試験 午前 第88問
臨床医学第56回午前
第56回 作業療法士国家試験 午前 第88問(臨床医学)の正答は 3 です。心原性脳塞栓症は、心臓でできた血栓などが左心系→大動脈→脳動脈と流れて詰まる病態である。
問題
心原性脳塞栓症の原因として誤っているのはどれか。
- 1. 卵円孔開存
- 2. 拡張型心筋症
- 3. 三尖弁狭窄症 ✓
- 4. 慢性心房細動
- 5. 感染性心内膜炎
正答:3番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 37.5%参考値
24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 三尖弁狭窄症
心原性脳塞栓症は、心臓でできた血栓などが左心系→大動脈→脳動脈と流れて詰まる病態である。三尖弁は右心系の弁で、そこで生じた血栓は肺動脈へ流れて肺塞栓の原因にはなるが、脳には届かない。設問は「誤っているもの」を問うので正答の3番が❌になる。
【各選択肢の解説】
1. 卵円孔開存
✅ 正しい。心房中隔の卵円孔が開いたままだと、静脈系(深部静脈など)の血栓が右房から左房へ抜けて脳へ流れる(奇異性塞栓)。右心系の血栓が脳へ届く例外的な経路である。
✅ 正しい。心房中隔の卵円孔が開いたままだと、静脈系(深部静脈など)の血栓が右房から左房へ抜けて脳へ流れる(奇異性塞栓)。右心系の血栓が脳へ届く例外的な経路である。
2. 拡張型心筋症
✅ 正しい。左室が拡張して収縮力が落ちると、左室内で血流がよどんで血栓ができ、それが脳へ飛ぶ。
✅ 正しい。左室が拡張して収縮力が落ちると、左室内で血流がよどんで血栓ができ、それが脳へ飛ぶ。
3. 三尖弁狭窄症
❌ 誤り(=正答)。三尖弁は右房と右室の間の弁で、ここで生じた血栓は肺へ流れる。正しくは三尖弁狭窄症は心原性脳塞栓症の原因に挙げられず、弁膜症で原因となるのは僧帽弁狭窄症など左心系の弁膜症である。
❌ 誤り(=正答)。三尖弁は右房と右室の間の弁で、ここで生じた血栓は肺へ流れる。正しくは三尖弁狭窄症は心原性脳塞栓症の原因に挙げられず、弁膜症で原因となるのは僧帽弁狭窄症など左心系の弁膜症である。
4. 慢性心房細動
✅ 正しい。心原性脳塞栓症の原因として最も多い。心房が有効に収縮しないため、左房(とくに左心耳)で血液がよどんで血栓ができる。
✅ 正しい。心原性脳塞栓症の原因として最も多い。心房が有効に収縮しないため、左房(とくに左心耳)で血液がよどんで血栓ができる。
5. 感染性心内膜炎
✅ 正しい。弁に付いた疣贅(細菌の塊を含む付着物)がはがれて脳へ飛び、脳塞栓を起こす。
✅ 正しい。弁に付いた疣贅(細菌の塊を含む付着物)がはがれて脳へ飛び、脳塞栓を起こす。
【試験対策ポイント】
- 心原性脳塞栓症の原因=左心系で血栓ができる病態:心房細動(最多)・僧帽弁狭窄症・心筋梗塞・拡張型心筋症・感染性心内膜炎
- 右心系の血栓は肺へ向かう。脳へ届くのは卵円孔開存などの右左短絡(奇異性塞栓)があるときだけ
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