OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第56回 作業療法士国家試験 午後 第4問

作業療法評価学第56回午後

第56回 作業療法士国家試験 午後 第4問(作業療法評価学)の正答は 2 です。図の身体図では、右側の上肢・体幹・下肢に全感覚消失、左側の下肢遠位に温度・痛覚消失(温痛覚障害)、さらに右下肢の一部に深部感覚消失が示されており、これはBrown-Séquard症候群(脊髄半側切断)のパターンに相当する。

問題
身体図のような感覚障害を呈する場合に考えられる脊髄の障害部位はどれか。
第56回午後第4問 図
  1. 1. ①
  2. 2. ②
  3. 3. ③
  4. 4. ④
  5. 5. ⑤

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — ②

図の身体図では、右側の上肢・体幹・下肢に全感覚消失、左側の下肢遠位に温度・痛覚消失(温痛覚障害)、さらに右下肢の一部に深部感覚消失が示されており、これはBrown-Séquard症候群(脊髄半側切断)のパターンに相当する。脊髄断面②は右側(一側)の後索・側索・前角が障害されており、このパターンと一致する。


【各選択肢の解説】

1.
❌ 誤り。①は右側後方(後索側)のみの障害を示しており、全感覚消失の広がりと温痛覚の交叉性障害が説明できない。
2.
✅ 正しい。右側の脊髄半側障害(Brown-Séquard型)。同側の全感覚消失(後索障害)・深部感覚消失と、対側の温痛覚消失(前外側索障害による交叉)のパターンに合致する。
3.
❌ 誤り。③は脊髄前方の広範な障害(前脊髄動脈症候群様)を示す。温痛覚は両側障害となり、本図の一側優位のパターンと合わない。
4.
❌ 誤り。④は後索の両側障害(深部感覚消失が両側)に相当し、温痛覚の交叉障害が生じない。
5.
❌ 誤り。⑤は中心部(中心性脊髄損傷)の障害を示す。上肢優位の障害パターンとなり、下肢の温痛覚障害優位の本例とは異なる。

【試験対策ポイント】

脊髄伝導路の交叉の有無が鍵。後索(深部感覚・触覚)=同側を上行脊髄視床路(温痛覚)=脊髄内で交叉して対側を上行。Brown-Séquard症候群では「同側の深部感覚消失+対側の温痛覚消失」が特徴。図の感覚障害分布と脊髄断面の障害部位を照合する問題は頻出。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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