第56回 作業療法士国家試験 午後 第5問
身体障害作業療法第56回午後
32歳の男性。左利き。交通事故により右上腕切断となった。断端長は10.0cmで、残存肢の上腕長は25.0cmであった。能動義手製作のために選択する肘継手として最も適切なのはどれか。
1. 軟性たわみ式継手
2. 倍動肘ヒンジ継手
3. 能動単軸肘ヒンジ継手
4. 遊動単軸肘ヒンジ継手
5. 能動単軸肘ブロック継手
- 1. 軟性たわみ式継手
- 2. 倍動肘ヒンジ継手
- 3. 能動単軸肘ヒンジ継手
- 4. 遊動単軸肘ヒンジ継手
- 5. 能動単軸肘ブロック継手 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 能動単軸肘ブロック継手
上腕断端長10.0cmは短断端であり、能動義手の操作が困難なため、肘関節を自動でロック可能な能動単軸肘ブロック継手が最適です。短断端でも操作索の張力で肘を伸展・屈曲でき、荷重時に肘がたたまないように固定できます。
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【各選択肢の解説】
1. 軟性たわみ式継手
❌ 誤り。受動義手用の継手で、重力による自然な肘屈曲を目的とするため、能動義手には不適切です。
2. 倍動肘ヒンジ継手
❌ 誤り。上腕長が十分にある場合(通常25cm以上)に使用され、短断端では操作索の引き出し長が不足します。
3. 能動単軸肘ヒンジ継手
❌ 誤り。肘の屈伸は可能ですが、ロック機構がないため荷重時に肘が予期せず屈曲し、短断端では操作が不安定になります。
4. 遊動単軸肘ヒンジ継手
❌ 誤り。受動義手用で、重力のみで肘が動きます。能動的な操作ができないため、短断端での使用に不適切です。
5. 能動単軸肘ブロック継手
✅ 正しい。操作索により肘屈伸時に自動ロック機構が作動し、短断端でも安定した操作が可能で、荷重時の肘の崩れを防止できます。
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【試験対策ポイント】
• 上腕断端長10cm=短断端:ブロック継手が選択の鍵
• 倍動肘は上腕長25cm以上で初めて有効
• 能動義手=操作索で肘を制御できる継手を選択