OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第56回 作業療法士国家試験 午後 第5問

身体障害作業療法第56回午後

第56回 作業療法士国家試験 午後 第5問(身体障害作業療法)の正答は 5 です。断端長10.0cm、上腕長25.0cmより、断端率=10/25×100=40%となり、これは短断端(50%未満)に分類される。

問題
32歳の男性。左利き。交通事故により右上腕切断となった。断端長は10.0cmで、残存肢の上腕長は25.0cmであった。能動義手製作のために選択する肘継手として最も適切なのはどれか。
  1. 1. 軟性たわみ式継手
  2. 2. 倍動肘ヒンジ継手
  3. 3. 能動単軸肘ヒンジ継手
  4. 4. 遊動単軸肘ヒンジ継手
  5. 5. 能動単軸肘ブロック継手

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 能動単軸肘ブロック継手

断端長10.0cm、上腕長25.0cmより、断端率=10/25×100=40%となり、これは短断端(50%未満)に分類される。短断端では断端が短く、肘継手を能動的に操作するための断端コントロールが不十分となるため、体幹運動で操作する肘ブロック継手が選択される。利き手側(左手)が健側であるため、能動義手は右(切断側)に装着する。


【各選択肢の解説】

1. 軟性たわみ式継手
❌ 誤り。重度の軟部組織損傷や皮膚トラブルがある場合に使用される特殊継手であり、標準的な上腕切断への適応ではない。
2. 倍動肘ヒンジ継手
❌ 誤り。上腕極短断端(25%未満)に適応され、胸部ハーネスを用いて操作する。本症例は40%であり対象外。
3. 能動単軸肘ヒンジ継手
❌ 誤り。断端長が50%以上(長断端〜標準断端)の場合に適応。断端の屈曲力で継手を操作できる十分な長さが必要。
4. 遊動単軸肘ヒンジ継手
❌ 誤り。前腕切断の遠位に使用される継手であり、上腕切断には適応しない。
5. 能動単軸肘ブロック継手
✅ 正しい。上腕短断端(断端率25〜50%程度)に適応。肘の屈曲位固定と解除を肩甲帯・体幹の動きで操作するため、断端コントロールが不十分でも使用可能。

【試験対策ポイント】

断端率適応継手
〜25%倍動肘ヒンジ継手
25〜50%能動単軸肘ブロック継手
50%以上能動単軸肘ヒンジ継手

断端率=断端長÷上腕長×100で算出し、継手選択の根拠とする。「ブロック」は体幹操作で肘角度を固定するイメージ。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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