OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第56回 作業療法士国家試験 午後 第11問

地域作業療法学第56回午後

第56回 作業療法士国家試験 午後 第11問(地域作業療法学)の正答は 1 です。臥床傾向の背景には、布団からの起居・立ち上がりに台が必要で手間と負担が大きいことがある。

問題
71歳の女性。独居。臥床傾向となり、訪問作業療法が依頼された。畳の上に布団を敷いて就寝しており、床からの立ち上がりは台につかまり実施していた。セルフケアは時間がかかるが実施可能である。家事は簡単な炊事を行い、洗濯を時々行う程度であった。生活機能の拡大に向けて、作業療法士が行う指導で最も優先されるべきものはどれか。
  1. 1. ベッドを導入させる。 ✓
  2. 2. 運動習慣を確立させる。
  3. 3. 食料品の買い出しを促す。
  4. 4. 家事動作を積極的に実施させる。
  5. 5. 地域活動への参加を促進させる。

正答:1番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 43.8%参考値

16人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:1番 — ベッドを導入させる。

臥床傾向の背景には、布団からの起居・立ち上がりに台が必要で手間と負担が大きいことがある。セルフケアや簡単な家事はできているので、まず起き上がりやすい環境を作って臥床を減らすことが、生活機能を広げる土台になる。


【各選択肢の解説】

1. ベッドを導入させる。
✅ 正しい。ベッドは座面の高さから立ち上がれるため、床からの立ち上がりより負担が小さく、起きる回数を増やしやすい。起居の負担を減らすことが臥床傾向を断ち、日中の活動を増やす出発点になる。
2. 運動習慣を確立させる。
❌ 誤り。生活機能の拡大には役立つが、起き上がるだけで負担が大きい状態のまま運動を求めても続きにくい。正しくは、起居しやすい環境を整えた後に、日中の活動量を増やす中で取り入れる。
3. 食料品の買い出しを促す。
❌ 誤り。外出を伴う活動で、臥床傾向の現状からは段階が先である。正しくは、屋内で起きて過ごす時間を増やした後に、外出の活動へ広げる。
4. 家事動作を積極的に実施させる。
❌ 誤り。簡単な炊事や洗濯はすでに行えており、量を増やすことが今の課題ではない。正しくは、臥床の原因である起居の負担を先に減らす。
5. 地域活動への参加を促進させる。
❌ 誤り。参加の拡大は最終的な目標になるが、臥床傾向の段階では優先度が低い。正しくは、家の中での起居と活動を確立してから、外出・地域活動へ段階的に広げる。

【試験対策ポイント】

  • 「臥床傾向」「床からの立ち上がりに台が必要」は、起居の負担が活動を妨げている手がかり
  • 訪問作業療法では、環境整備で今の生活の障壁を除く → 屋内の活動を増やす → 外出・参加へ広げるの順で優先度を考える
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✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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