第56回 作業療法士国家試験 午後 第18問
作業療法評価学第56回午後
第56回 作業療法士国家試験 午後 第18問(作業療法評価学)の正答は 4 です。中学生の頃から人前での食事や発表で発汗・赤面・動悸が出ており、通勤バスに同僚が乗ってくると動悸・振戦・発汗が生じ、知り合いがいなければ症状が出ない。
問題
23歳の男性。中学生の頃から対人緊張が強く、人前での食事で発汗や赤面、緊張が強まることがあった。大学進学後も実習の発表時に緊張が強く、動悸や発汗を苦にしていた。卒業後に病院で作業療法士として働いていたが、通勤中のバスに停留所から同僚が数人乗り込んでくると、動悸、振戦、発汗が生じるようになった。車内に知り合いがいなければ不安や自律神経症状を生じることはない。考えられるのはどれか。
- 1. 解離性障害
- 2. 強迫性障害
- 3. パニック障害
- 4. 社交(社会)不安障害 ✓
- 5. PTSD〈外傷後ストレス障害〉
正答:4番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 81.8%参考値
22人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 社交(社会)不安障害
中学生の頃から人前での食事や発表で発汗・赤面・動悸が出ており、通勤バスに同僚が乗ってくると動悸・振戦・発汗が生じ、知り合いがいなければ症状が出ない。他者から見られる・評価される社交場面に限って強い不安と自律神経症状が出るのは、社交(社会)不安障害の特徴である(DSM-5)。
【各選択肢の解説】
1. 解離性障害
❌ 誤り。解離性障害は、記憶・意識・同一性などのまとまりが失われる病態(解離性健忘・解離性同一症など)である。正しくは、記憶や意識の連続性が途切れることが中核で、社交場面に限った自律神経症状ではない。
❌ 誤り。解離性障害は、記憶・意識・同一性などのまとまりが失われる病態(解離性健忘・解離性同一症など)である。正しくは、記憶や意識の連続性が途切れることが中核で、社交場面に限った自律神経症状ではない。
2. 強迫性障害
❌ 誤り。強迫性障害は、頭から離れない考え(強迫観念)と、それを打ち消すために繰り返す行為(強迫行為)が中核である。正しくは、手洗いや確認を繰り返すなどの症状が出て、知り合いがいる場面に限った不安ではない。
❌ 誤り。強迫性障害は、頭から離れない考え(強迫観念)と、それを打ち消すために繰り返す行為(強迫行為)が中核である。正しくは、手洗いや確認を繰り返すなどの症状が出て、知り合いがいる場面に限った不安ではない。
3. パニック障害
❌ 誤り。パニック障害は、予期しないパニック発作が繰り返し起こり、また起こるのではという予期不安が続く病態である。正しくは、発作は場面を選ばず起こり、本例のように「知り合いがいるときだけ」という結びつきはない。
❌ 誤り。パニック障害は、予期しないパニック発作が繰り返し起こり、また起こるのではという予期不安が続く病態である。正しくは、発作は場面を選ばず起こり、本例のように「知り合いがいるときだけ」という結びつきはない。
4. 社交(社会)不安障害
✅ 正しい。他者に注目され否定的に評価されることへの強い恐れから、社交場面で動悸・発汗・振戦・赤面が出る。知り合いのいない車内では症状が出ないことも、恐れの対象が「他者からの評価」であることを示す。
✅ 正しい。他者に注目され否定的に評価されることへの強い恐れから、社交場面で動悸・発汗・振戦・赤面が出る。知り合いのいない車内では症状が出ないことも、恐れの対象が「他者からの評価」であることを示す。
5. PTSD〈外傷後ストレス障害〉
❌ 誤り。PTSDは、生命を脅かすような心的外傷体験の後に、再体験・回避・過覚醒などが続く病態である。正しくは、外傷体験が前提であり、本例にはその記載がない。
❌ 誤り。PTSDは、生命を脅かすような心的外傷体験の後に、再体験・回避・過覚醒などが続く病態である。正しくは、外傷体験が前提であり、本例にはその記載がない。
【試験対策ポイント】
| 疾患 | 見分けの手がかり |
|---|---|
| 社交不安障害 | 人に見られる・評価される場面に限って不安 |
| パニック障害 | 予期しない発作+予期不安 |
| 強迫性障害 | 強迫観念+強迫行為 |
| PTSD | 心的外傷体験の後の再体験・回避・過覚醒 |
| 解離性障害 | 記憶・意識・同一性の連続性の途切れ |
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