第56回 作業療法士国家試験 午後 第31問
作業療法評価学第56回午後
第56回 作業療法士国家試験 午後 第31問(作業療法評価学)の正答は 2 です。熱傷の瘢痕は縮む方向に拘縮をつくり、患者は痛みで楽な屈曲・内転の姿勢をとりやすい。
問題
熱傷部位と背臥位時の肢位の組合せで正しいのはどれか。
- 1. 前頸部 ――― 頸部屈曲
- 2. 腋窩部 ――― 肩外転90° ✓
- 3. 会陰部 ――― 両股関節外旋
- 4. 膝窩部 ――― 膝90°屈曲
- 5. 足背部 ――― 底屈位
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 33.3%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 腋窩部 ─ 肩外転90°
熱傷の瘢痕は縮む方向に拘縮をつくり、患者は痛みで楽な屈曲・内転の姿勢をとりやすい。肢位は瘢痕が伸びる方向に保つのが原則で、腋窩部では肩を外転位に保つ。ただし足関節は、瘢痕の位置にかかわらず尖足を防ぐため中間位に保つ。
【各選択肢の解説】
1. 前頸部 ─ 頸部屈曲
❌ 誤り。屈曲位では前頸部の瘢痕が縮んだまま固まり、屈曲拘縮になる。正しくは、枕を外すなどして頸部軽度伸展位に保つ。
❌ 誤り。屈曲位では前頸部の瘢痕が縮んだまま固まり、屈曲拘縮になる。正しくは、枕を外すなどして頸部軽度伸展位に保つ。
2. 腋窩部 ─ 肩外転90°
✅ 正しい。腋窩の瘢痕は肩を内転位に引き込む。外転90°前後に保つことで腋窩の皮膚を伸ばした状態にし、内転拘縮を防ぐ。
✅ 正しい。腋窩の瘢痕は肩を内転位に引き込む。外転90°前後に保つことで腋窩の皮膚を伸ばした状態にし、内転拘縮を防ぐ。
3. 会陰部 ─ 両股関節外旋
❌ 誤り。会陰部の瘢痕は両下肢を閉じる内転方向に拘縮をつくる。正しくは、両股関節を外転位(両脚を開く)に保つ。
❌ 誤り。会陰部の瘢痕は両下肢を閉じる内転方向に拘縮をつくる。正しくは、両股関節を外転位(両脚を開く)に保つ。
4. 膝窩部 ─ 膝90°屈曲
❌ 誤り。膝窩の瘢痕は膝を曲げる方向に縮み、屈曲位はそれを助長する。正しくは、膝伸展位に保つ。
❌ 誤り。膝窩の瘢痕は膝を曲げる方向に縮み、屈曲位はそれを助長する。正しくは、膝伸展位に保つ。
5. 足背部 ─ 底屈位
❌ 誤り。足背部の瘢痕は足関節を背屈・足趾を伸展する方向に引くため、原則どおりなら底屈位になるが、臥床中の足部は布団の重みや重力で底屈しやすく、底屈位で固定すると歩行を妨げる尖足拘縮を招く。正しくは、原則の例外として足関節は中間位(背屈0°)に保つ。
❌ 誤り。足背部の瘢痕は足関節を背屈・足趾を伸展する方向に引くため、原則どおりなら底屈位になるが、臥床中の足部は布団の重みや重力で底屈しやすく、底屈位で固定すると歩行を妨げる尖足拘縮を招く。正しくは、原則の例外として足関節は中間位(背屈0°)に保つ。
【試験対策ポイント】
| 熱傷部位 | 拘縮の方向 | 保つ肢位 |
|---|---|---|
| 前頸部 | 屈曲 | 軽度伸展 |
| 腋窩 | 内転 | 外転90°前後 |
| 肘窩 | 屈曲 | 伸展 |
| 会陰部 | 内転 | 外転 |
| 膝窩 | 屈曲 | 伸展 |
| 足背部 | 足関節背屈・足趾伸展 | 足関節中間位(尖足予防を優先) |
- 楽な姿勢(屈曲・内転)=拘縮の肢位、と覚えて逆を選ぶ。
- 足関節だけは例外で、底屈位は尖足になるので中間位に保つ。
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