OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第56回 作業療法士国家試験 午後 第63問

生理学第56回午後

第56回 作業療法士国家試験 午後 第63問(生理学)の正答は 2 です。痙縮は上位運動ニューロン障害で起こり、伸張反射が亢進して、筋を速く伸ばすほど抵抗が強くなる(速度依存性)状態である。

問題
伸張反射について誤っているのはどれか。
  1. 1. 筋紡錘が筋の長さを検知する。
  2. 2. 痙縮では伸張反射が低下する。 ✓
  3. 3. 伸張反射は単シナプス反射である。
  4. 4. Ⅰa群神経線維はα運動神経に結合する。
  5. 5. 錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増す。

正答:2番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 46.2%参考値

26人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:2番 — 痙縮では伸張反射が低下する。

痙縮は上位運動ニューロン障害で起こり、伸張反射が亢進して、筋を速く伸ばすほど抵抗が強くなる(速度依存性)状態である。「低下」が誤り。


【各選択肢の解説】

1. 筋紡錘が筋の長さを検知する。
✅ 正しい。筋紡錘は錘外筋線維と並んで配置された感覚受容器で、筋の長さとその変化の速さを検知し、Ⅰa群・Ⅱ群線維で脊髄へ伝える。
2. 痙縮では伸張反射が低下する。
❌ 誤り(=正答)。正しくは、痙縮では伸張反射が亢進する。腱反射の亢進やクローヌスもその表れである。伸張反射が低下・消失するのは、下位運動ニューロン障害による弛緩性麻痺である。
3. 伸張反射は単シナプス反射である。
✅ 正しい。Ⅰa群線維が介在ニューロンを介さずに、脊髄前角のα運動ニューロンへ直接シナプスする。シナプスが1つだけの反射である。
4. Ⅰa群神経線維はα運動神経に結合する。
✅ 正しい。筋紡錘からのⅠa群線維は、同じ筋(同名筋)を支配するα運動ニューロンに直接結合して興奮させる。これが伸張反射の反射弧である。
5. 錘外線維が伸ばされると錘内線維は活動を増す。
✅ 正しい。錘内線維は錘外線維と並列に並んでいるため、筋が伸ばされると錘内線維も一緒に引き伸ばされ、Ⅰa群線維の発火が増える。

【試験対策ポイント】

障害伸張反射代表的な所見
上位運動ニューロン障害亢進痙縮・腱反射亢進・クローヌス
下位運動ニューロン障害低下・消失弛緩性麻痺・腱反射消失

伸張反射の経路=筋紡錘→Ⅰa群線維→α運動ニューロン(単シナプス)→同じ筋の収縮。

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