第56回 作業療法士国家試験 午後 第76問
病理学概論第56回午後
急性炎症と比較した場合の慢性炎症の特徴はどれか。
1. 局所の浮腫
2. 白血球の集積
3. フィブリン析出
4. 毛細血管の退縮
5. 血管透過性の亢進
- 1. 局所の浮腫
- 2. 白血球の集積
- 3. フィブリン析出
- 4. 毛細血管の退縮 ✓
- 5. 血管透過性の亢進
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 毛細血管の退縮
慢性炎症では急性炎症の激しい血管反応が鎮静化し、毛細血管の数が減少・退縮します。一方、浮腫やフィブリン析出、血管透過性亢進は急性炎症の特徴であり、慢性炎症では目立ちません。
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【各選択肢の解説】
1. 局所の浮腫
❌ 誤り。浮腫は急性炎症の初期に血管透過性亢進により起こる特徴で、慢性炎症では軽度です。
2. 白血球の集積
❌ 誤り。急性炎症では好中球が優位ですが、慢性炎症ではリンパ球・マクロファージが優位に集積するため、「集積」自体は両者に見られます。
3. フィブリン析出
❌ 誤り。フィブリン析出は急性炎症の急性期に血液凝固系が活性化して起こる特徴です。
4. 毛細血管の退縮
✅ 正しい。慢性炎症では急性期の充血が軽減し、毛細血管の退縮(血管新生が進む場合もありますが、全体的には退縮傾向)が生じます。
5. 血管透過性の亢進
❌ 誤り。血管透過性亢進はヒスタミンやブラジキニンなどの化学物質により急性炎症で顕著に起こる現象です。
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【試験対策ポイント】
- 急性炎症:血管拡張→充血・浮腫、好中球浸潤、フィブリン析出が主体
- 慢性炎症:リンパ球・マクロファージ優位、線維化、毛細血管の退縮・新生が特徴
- 慢性炎症は「修復」の段階で線維組織が増生