OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第56回 作業療法士国家試験 午後 第78問

病理学概論第56回午後

第56回 作業療法士国家試験 午後 第78問(病理学概論)の正答は 3 です。抗コリン薬はアセチルコリンのムスカリン受容体を遮断し、副交感神経の働きを抑える。

問題
抗コリン薬の作用で生じにくいのはどれか。
  1. 1. 尿閉
  2. 2. 便秘
  3. 3. 流涎 ✓
  4. 4. せん妄
  5. 5. めまい

正答:3番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 55%参考値

20人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 流涎

抗コリン薬はアセチルコリンのムスカリン受容体を遮断し、副交感神経の働きを抑える。唾液の分泌は副交感神経で促されるため、抗コリン薬では唾液が減って口渇になり、流涎とは逆の症状が出る。


【各選択肢の解説】

1. 尿閉
❌ 誤り。副交感神経による膀胱排尿筋の収縮が抑えられ、排尿困難や尿閉が起こる。正しくは、尿閉は抗コリン薬で生じやすい。
2. 便秘
❌ 誤り。副交感神経による腸の蠕動が抑えられ、便秘が起こる。正しくは、便秘は抗コリン薬で生じやすい。
3. 流涎
✅ 正しい。唾液分泌が抑えられて口渇(口腔乾燥)が生じるため、流涎は抗コリン薬では生じにくい(=正答)。この作用を利用して、流涎の治療に抗コリン薬が使われることもある。
4. せん妄
❌ 誤り。脳内のコリン作動性の働きが遮断されるため、特に高齢者で記憶障害やせん妄が起こりやすい。正しくは、せん妄は抗コリン薬で生じやすい。
5. めまい
❌ 誤り。中枢神経への作用などにより、めまい・ふらつきが起こることがあり、高齢者では転倒の原因にもなる。正しくは、めまいは抗コリン薬で生じうる。

【試験対策ポイント】

副交感神経の働き抗コリン薬で起こること
唾液分泌口渇
膀胱の収縮排尿困難・尿閉
腸の蠕動便秘
心拍を遅くする頻脈
縮瞳散瞳・眼圧上昇
脳内のコリン作動性の働き記憶障害・せん妄

流涎はコリン作動薬(アセチルコリンの働きを強める薬)で起こる症状である。

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