OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第56回 作業療法士国家試験 午後 第82問

身体障害作業療法第56回午後

第56回 作業療法士国家試験 午後 第82問(身体障害作業療法)の正答は 5 です。小脳半球の障害は同側の上下肢に運動失調を起こし、発話の筋の協調も乱れて失調性構音障害が出る。

問題
左小脳半球梗塞で生じやすい症状はどれか。
  1. 1. 右半身感覚障害
  2. 2. 右上下肢失調症
  3. 3. 左片麻痺
  4. 4. 聴覚障害
  5. 5. 構音障害 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 54.2%参考値

24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 構音障害

小脳半球の障害は同側の上下肢に運動失調を起こし、発話の筋の協調も乱れて失調性構音障害が出る。左右を入れ替えた「右上下肢失調症」がひっかけである。


【各選択肢の解説】

1. 右半身感覚障害
❌ 誤り。意識にのぼる感覚の伝導路(脊髄視床路・後索-内側毛帯路)は小脳を通らない。正しくは、半身の感覚障害は対側の視床・頭頂葉などの障害で生じる。
2. 右上下肢失調症
❌ 誤り。小脳半球の障害による失調は病巣と同じ側に出る。正しくは、左小脳半球梗塞では左上下肢の失調が生じる。
3. 左片麻痺
❌ 誤り。錐体路は小脳を通らないため、小脳梗塞で片麻痺は生じにくい。正しくは、片麻痺は大脳皮質・内包・脳幹の錐体路の障害で、病巣と反対側に生じる(左片麻痺なら右側の病巣)。
4. 聴覚障害
❌ 誤り。小脳半球の梗塞の症状ではない。正しくは、聴覚障害は内耳・蝸牛神経・脳幹の聴覚路の障害で生じ、内耳を養う枝を出す前下小脳動脈の梗塞では伴うことがある。
5. 構音障害
✅ 正しい。小脳は発話にかかわる筋の動きのタイミングと力をそろえる。障害されると、音の強さや区切りが不規則になる失調性構音障害(断綴性・爆発性の発話)が生じる。

【試験対策ポイント】

障害部位症状の出る側
小脳半球同側の上下肢失調
大脳の錐体路(皮質・内包)対側の片麻痺
視床・頭頂葉対側の感覚障害

小脳は「同側」、大脳は「対側」。小脳症状は失調・構音障害・眼振・筋緊張低下で、麻痺や感覚障害は出さない。

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それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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