OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午前 第2問

運動学第57回午前

第57回 作業療法士国家試験 午前 第2問(運動学)の正答は 3 です。この肢位では、肘を曲げる向きに重力が働いている。

問題
背臥位のまま右手でスマートフォンを持ち電子書籍を閲覧していた。図のように、この時の肩関節は屈曲40度、肘関節は屈曲90度であった。文字が見づらいためゆっくり肘を曲げて画面を顔に近づける際に活動する筋と収縮様式の組合せで正しいのはどれか。
第57回午前第2問 図
  1. 1. 上腕二頭筋 ── 遠心性収縮
  2. 2. 上腕二頭筋 ── 等張性収縮
  3. 3. 上腕三頭筋 ── 遠心性収縮 ✓
  4. 4. 上腕三頭筋 ── 求心性収縮
  5. 5. 上腕三頭筋 ── 等張性収縮

正答:3番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 65.1%標準

43人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — 上腕三頭筋 ── 遠心性収縮

この肢位では、肘を曲げる向きに重力が働いている。曲げる動きを「ゆっくり」にするのは、伸筋の上腕三頭筋が伸ばされながら力を出して重力にブレーキをかける働き=遠心性収縮である。


【各選択肢の解説】

1. 上腕二頭筋 ── 遠心性収縮
❌ 誤り。上腕二頭筋は屈筋で、遠心性に働くのは肘が伸びていく場面である。正しくは、肘が曲がっていく本場面で伸ばされながら働くのは伸筋の上腕三頭筋である。
2. 上腕二頭筋 ── 等張性収縮
❌ 誤り。重力が肘を曲げる向きに働くため、肘を曲げるのに屈筋の力は要らない。正しくは、上腕三頭筋が遠心性に働いて屈曲の速さを調整する。
3. 上腕三頭筋 ── 遠心性収縮
✅ 正しい。(=正答)肘が曲がる=上腕三頭筋は引き伸ばされる。重力に任せると前腕とスマートフォンが顔へ落ちるので、上腕三頭筋が伸ばされながら張力を出して速さを抑えている。
4. 上腕三頭筋 ── 求心性収縮
❌ 誤り。求心性収縮は筋が短くなりながら力を出す収縮で、上腕三頭筋なら肘が伸びる動きになる。正しくは、肘が曲がる本場面では上腕三頭筋は伸ばされる=遠心性収縮である。
5. 上腕三頭筋 ── 等張性収縮
❌ 誤り。等張性収縮は求心性・遠心性の両方を含む呼び方で、本場面の収縮様式を特定していない。正しくは遠心性収縮である。

【試験対策ポイント】

重力の向きの確かめ方(背臥位):

  • 上腕は台から40°起きている。前腕は肘で90°曲がるので、台(足側)から 40°+90°=130° = 鉛直より頭側へ40°傾いている
  • 鉛直を越えて頭側に傾いた前腕は、重力で顔の側=肘屈曲の向きに倒れる
  • 重力と同じ向きの運動をゆっくり行う → 反対側の筋(拮抗筋)の遠心性収縮
  • 重力に逆らう運動 → 主動筋の求心性収縮
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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