OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午前 第2問

運動学第57回午前

第57回 作業療法士国家試験 午前 第2問(運動学)の正答は 3 です。背臥位で肩屈曲40度・肘屈曲90度の状態から「ゆっくり肘を曲げて」画面を顔に近づける場面です。

問題
背臥位のまま右手でスマートフォンを持ち電子書籍を閲覧していた。図のように、この時の肩関節は屈曲40度、肘関節は屈曲90度であった。文字が見づらいためゆっくり肘を曲げて画面を顔に近づける際に活動する筋と収縮様式の組合せで正しいのはどれか。
第57回午前第2問 図
  1. 1. 上腕二頭筋 ── 遠心性収縮
  2. 2. 上腕二頭筋 ── 等張性収縮
  3. 3. 上腕三頭筋 ── 遠心性収縮
  4. 4. 上腕三頭筋 ── 求心性収縮
  5. 5. 上腕三頭筋 ── 等張性収縮

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 上腕三頭筋 ── 遠心性収縮

背臥位で肩屈曲40度・肘屈曲90度の状態から「ゆっくり肘を曲げて」画面を顔に近づける場面です。この肢位では前腕は重力により屈曲方向(顔へ落ちる方向)へ引かれるため、ゆっくり制動するには伸筋である上腕三頭筋が遠心性(伸張性)に働きます。



【各選択肢の解説】
1. 上腕二頭筋 ── 遠心性収縮
❌ 誤り。屈筋が遠心性に働くのは「重力で肘が伸ばされるのを制動する」場面。本問は逆向きです。

2. 上腕二頭筋 ── 等張性収縮
❌ 誤り。二頭筋は本運動の主動筋ではありません。

3. 上腕三頭筋 ── 遠心性収縮
✅ 正しい。重力による肘屈曲をブレーキする働きで、伸筋が伸ばされながら張力を出す遠心性収縮です。

4. 上腕三頭筋 ── 求心性収縮
❌ 誤り。求心性なら筋は短縮=肘伸展時の働きです。

5. 上腕三頭筋 ── 等張性収縮
❌ 誤り。等張性は張力一定で短縮する収縮を指し、本場面の制動とは様式が異なります。


【試験対策ポイント】
「重力方向と運動方向が一致」する場面では、主動筋ではなく拮抗筋が遠心性に働いてブレーキをかけるのが鉄則。本問は肘が重力で曲がる方向なので、伸筋(三頭筋)が遠心性収縮で制動します。ゆっくり=遠心性のサインとして覚えると判別が速いです。

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