第57回 作業療法士国家試験 午前 第4問
人間発達学第57回午前
第57回 作業療法士国家試験 午前 第4問(人間発達学)の正答は 2 です。長座位は股関節屈曲と膝関節伸展を同時に求める姿勢で、痙直型ではハムストリングスの緊張で骨盤が後傾し、体幹が丸く崩れる。
問題
9歳の男児。痙直型四肢麻痺の脳性麻痺。頭部保持は可能で、座位保持は両手の支持が必要である。立位は介助があればわずかにできる。この児が机上で道具の操作を練習する際に両手を使用するための姿勢として最も難しいのはどれか。
- 1. 車椅子で体幹ベルトを用いた座位
- 2. 床上で両肘を机上に置いた長座位 ✓
- 3. 床上で両肘を机上に置いた割り座
- 4. 座位保持装置を使用した座位
- 5. 立位台を使用した立位
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 45.7%難問
35人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 床上で両肘を机上に置いた長座位
長座位は股関節屈曲と膝関節伸展を同時に求める姿勢で、痙直型ではハムストリングスの緊張で骨盤が後傾し、体幹が丸く崩れる。座位保持に両手の支持が要る児では、外からの支えもない長座位で手を道具操作に使うことが最も難しい。
【各選択肢の解説】
1. 車椅子で体幹ベルトを用いた座位
❌ 誤り。最も難しい姿勢ではない。正しくは、背もたれと体幹ベルトで骨盤・体幹が外から支えられるので、両手を机上の操作に使いやすい姿勢である。
❌ 誤り。最も難しい姿勢ではない。正しくは、背もたれと体幹ベルトで骨盤・体幹が外から支えられるので、両手を机上の操作に使いやすい姿勢である。
2. 床上で両肘を机上に置いた長座位
✅ 正しい。(=正答)両肘を机に置いても、ハムストリングスの緊張による骨盤後傾と体幹の崩れは止まらず、肘・手が体を支える役に取られる。外からの支えが何もないので、両手を道具操作に使うのが最も難しい。
✅ 正しい。(=正答)両肘を机に置いても、ハムストリングスの緊張による骨盤後傾と体幹の崩れは止まらず、肘・手が体を支える役に取られる。外からの支えが何もないので、両手を道具操作に使うのが最も難しい。
3. 床上で両肘を机上に置いた割り座
❌ 誤り。最も難しい姿勢ではない。正しくは、割り座は両下肢が広く床に接して支持基底面が広く、膝が曲がるのでハムストリングスに引かれにくく骨盤を起こしやすい=長座位より座位が安定する。
❌ 誤り。最も難しい姿勢ではない。正しくは、割り座は両下肢が広く床に接して支持基底面が広く、膝が曲がるのでハムストリングスに引かれにくく骨盤を起こしやすい=長座位より座位が安定する。
4. 座位保持装置を使用した座位
❌ 誤り。最も難しい姿勢ではない。正しくは、装置が骨盤・体幹を支えるので、手を支持から解放して操作に使える姿勢である。
❌ 誤り。最も難しい姿勢ではない。正しくは、装置が骨盤・体幹を支えるので、手を支持から解放して操作に使える姿勢である。
5. 立位台を使用した立位
❌ 誤り。最も難しい姿勢ではない。正しくは、立位台が下肢・骨盤・体幹を支えるので、立位を保ちながら机上で両手を使える姿勢である。
❌ 誤り。最も難しい姿勢ではない。正しくは、立位台が下肢・骨盤・体幹を支えるので、立位を保ちながら机上で両手を使える姿勢である。
【試験対策ポイント】
- 手が使えるかは「体幹・骨盤が安定しているか」で決まる。外からの支え(ベルト・装置・立位台)がある姿勢ほど手が自由になる
- 長座位:股屈曲+膝伸展 → ハムストリングスが緊張 → 骨盤後傾 → 体幹の崩れ
- 割り座は安定するが、股関節の内旋位を強めるので長く続けさせない姿勢として問われることもある
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