OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第57回 作業療法士国家試験 午前 第5問

身体障害作業療法第57回午前
13歳の男子。1か月前から膝の疼痛が生じ、近医を受診。精査が必要となり大学病院へ紹介された。左大腿骨遠位に境界不明瞭な腫瘤を触れる。単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。化学療法が始まり、リハビリテーション治療が処方された。リハビリテーション治療について正しいのはどれか。 1. 易感染性に注意する。 2. 積極的に患部のマッサージを行う。 3. 患側の運動負荷は健側と同様でよい。 4. 骨端線に近い病巣なので温熱療法が効果的である。 5. 健側のリハビリテーション治療は化学療法後から行う。
第57回午前第5問 図
  1. 1. 易感染性に注意する。 ✓
  2. 2. 積極的に患部のマッサージを行う。
  3. 3. 患側の運動負荷は健側と同様でよい。
  4. 4. 骨端線に近い病巣なので温熱療法が効果的である。
  5. 5. 健側のリハビリテーション治療は化学療法後から行う。

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 易感染性に注意する。 化学療法により免疫機能が低下し、感染リスクが高まるため、衛生管理と感染予防が重要である。悪性腫瘍患者への対応では、全身状態の変化と感染兆候の監視が必須である。 --- 【各選択肢の解説】 1. 易感染性に注意する。 ✅ 正しい。化学療法は骨髄抑制を引き起こし、白血球減少により易感染性となる。リハビリテーション実施時は環境整備と感染予防対策が必須である。 2. 積極的に患部のマッサージを行う。 ❌ 誤り。悪性腫瘍部位への直接的な刺激は腫瘍の播種や転移促進の危険性があるため、患部マッサージは禁忌である。 3. 患側の運動負荷は健側と同様でよい。 ❌ 誤り。化学療法中の患側下肢は骨転移リスク、病的骨折の可能性があり、運動負荷は制限する必要がある。 4. 骨端線に近い病巣なので温熱療法が効果的である。 ❌ 誤り。悪性腫瘍に対する温熱療法は腫瘍増殖促進の危険があり、禁忌である。骨端線近接は関係ない。 5. 健側のリハビリテーション治療は化学療法後から行う。 ❌ 誤り。健側の機能維持は全身状態が許す限り早期から実施すべきであり、化学療法と並行して進めるべき。 --- 【試験対策ポイント】 - 悪性腫瘍患者への直接的刺激(マッサージ、温熱)は転移・播種リスクで禁忌 - 化学療法中は骨髄抑制による易感染性が最大の注意点 - 患側は病的骨折予防のため運動負荷制限が必須
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