第57回 作業療法士国家試験 午前 第9問
臨床医学第57回午前
41歳の男性。右手で腕相撲中に骨折した。直後の単純エックス線写真(別冊No.2)を別に示す。最も合併しやすいのはどれか。
1. 猿手
2. 書痙
3. 鷲手
4. 下垂手
5. 肩手症候群
- 1. 猿手
- 2. 書痙
- 3. 鷲手
- 4. 下垂手 ✓
- 5. 肩手症候群
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 下垂手
腕相撲中の骨折は橈骨神経損傷を伴うことが多く、橈骨神経麻痺により手首伸筋群が麻痺して下垂手が生じやすい。
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【各選択肢の解説】
1. 猿手
❌ 誤り。猿手は正中神経・尺骨神経損傷による母指対立筋の萎縮で生じ、この骨折では起こりにくい。
2. 書痙
❌ 誤り。書痙は職業性痙攣で、神経損傷とは無関係な機能神経症である。
3. 鷲手
❌ 誤り。鷲手は尺骨神経麻痺による手内在筋萎縮で生じ、この骨折では起こりにくい。
4. 下垂手
✅ 正しい。腕相撲中の骨折(上腕骨骨折が疑われる)では橈骨神経損傷が合併しやすく、手首伸筋群麻痺により手関節が下垂位となる。
5. 肩手症候群
❌ 誤り。肩手症候群は複合局所疼痛症候群で、骨折後の痛みと腫脹に伴う可能性はあるが、神経損傷との直接的な関連は低い。
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【試験対策ポイント】
- 腕相撲中の上腕骨骨折 → 橈骨神経損傷が高頻度
- 橈骨神経麻痺 → 手首伸筋群麻痺 → 下垂手(wrist drop)
- 各手変形と神経損傷の対応関係を整理すること(正中神経:猿手、尺骨神経:鷲手、橈骨神経:下垂手)