第57回 作業療法士国家試験 午前 第15問
臨床心理学第57回午前
21歳の男性。大学生。1年前から様々な場面で不安感が出現し、急に動悸やめまいがして大量の汗をかくようになった。最近は特に理由もなく、いらいらして落ち着かず、窒息感や脱力感、抑うつ、吐き気がひどくなり、大学にも通えず日常生活にも支障が出るようになった。精神科クリニックを受診し、外来作業療法を受けることになった。この患者の作業療法場面でみられる特徴はどれか。2つ選べ。
1. 演技的行動
2. 呼吸促迫
3. 集中困難
4. 常同行為
5. 連合弛緩
- 1. 演技的行動
- 2. 呼吸促迫 ✓
- 3. 集中困難 ✓
- 4. 常同行為
- 5. 連合弛緩
正答:2・3番
解説
■ 正答:2番、3番 — 呼吸促迫、集中困難
本患者は不安障害(おそらくパニック障害と全般性不安障害の混合型)と考えられ、作業療法場面では不安症状に伴う身体症状と認知機能の低下が顕著に現れます。
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【各選択肢の解説】
1. 演技的行動
❌ 誤り。演技的行動は統合失調症や演技性パーソナリティ障害に見られる特徴であり、不安障害患者には認められません。
2. 呼吸促迫
✅ 正しい。不安が高まるとパニック発作の症状として呼吸が浅く速くなり、過呼吸を呈することが典型的です。
3. 集中困難
✅ 正しい。不安や緊張状態では前頭葉の認知機能が低下し、注意散漫になり課題への集中が著しく困難になります。
4. 常同行為
❌ 誤り。常同行為は自閉症スペクトラムや強迫性障害に見られる症状で、不安障害患者には認められません。
5. 連合弛緩
❌ 誤り。連合弛緩は統合失調症の思考障害の特徴で、不安障害には該当しません。
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【試験対策ポイント】
• パニック障害・全般性不安障害の三徴候:不安、身体症状(動悸・呼吸促迫・発汗)、回避行動
• 作業療法での観察項目:呼吸状態、集中力、過剰警戒性の有無
• 統合失調症との鑑別:演技的行動・常同行為・連合弛緩は統合失調症