第57回 作業療法士国家試験 午前 第18問
精神障害作業療法第57回午前
第57回 作業療法士国家試験 午前 第18問(精神障害作業療法)の正答は 1 です。神経性食欲不振症(AN)の入院導入期では、まず安全で楽しめる活動を通して作業療法士との治療的関係を形成し、成功体験・自己肯定感の回復を図ることが優先される。
問題
16歳の女子。高校進学後から体型を笑われたように思い、極端な減量をして痩せが目立つようになった。2か月前から登校できなくなって入院治療を受けることになった。入院後、気分転換と早期の復学を目的とした作業療法が処方された。この患者に対する導入期の作業療法で最も適切なプログラムはどれか。
- 1. 簡単なアクセサリーを作る創作活動プログラム ✓
- 2. 柔軟な思考を得るための小集団でのプログラム
- 3. 体力増強のための機器を用いた運動プログラム
- 4. 調理メニューのカロリー計算を行う教育的プログラム
- 5. 退院後の生活のためのADLを中心とした退院準備プログラム
正答:1番
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解説
■ 正答:1番 — 簡単なアクセサリーを作る創作活動プログラム
神経性食欲不振症(AN)の入院導入期では、まず安全で楽しめる活動を通して作業療法士との治療的関係を形成し、成功体験・自己肯定感の回復を図ることが優先される。簡単な創作活動はこの目的に合致し、身体的負荷・カロリーへの直接刺激・社会的プレッシャーが少ない。
【各選択肢の解説】
1. 簡単なアクセサリーを作る創作活動プログラム
✅ 適切。達成感・自己表現・楽しみを提供でき、身体的・心理的負荷が低い。導入期に最適。
✅ 適切。達成感・自己表現・楽しみを提供でき、身体的・心理的負荷が低い。導入期に最適。
2. 柔軟な思考を得るための小集団でのプログラム
❌ 不適切。小集団での対人交流は導入期には刺激が強すぎる場合がある。集団プログラムは関係形成後の中期以降が適切。
❌ 不適切。小集団での対人交流は導入期には刺激が強すぎる場合がある。集団プログラムは関係形成後の中期以降が適切。
3. 体力増強のための機器を用いた運動プログラム
❌ 不適切。ANの導入期に身体的負荷をかけることは禁忌に近い。カロリー消費・体重管理への固執を強化するリスクもある。
❌ 不適切。ANの導入期に身体的負荷をかけることは禁忌に近い。カロリー消費・体重管理への固執を強化するリスクもある。
4. 調理メニューのカロリー計算を行う教育的プログラム
❌ 不適切。カロリー計算はANの病的認知(食への固執)を強化する恐れがあり、導入期は特に禁忌。
❌ 不適切。カロリー計算はANの病的認知(食への固執)を強化する恐れがあり、導入期は特に禁忌。
5. 退院後の生活のためのADLを中心とした退院準備プログラム
❌ 不適切。入院初期で復学・退院目標を設定することは時期尚早であり、患者に過度なプレッシャーを与える。
❌ 不適切。入院初期で復学・退院目標を設定することは時期尚早であり、患者に過度なプレッシャーを与える。
【試験対策ポイント】
- ANの作業療法の段階:導入期(関係形成・安全な活動)→ 中期(集団・自己洞察)→ 回復期(退院準備)
- カロリー計算・運動・体型に関する活動は回避(病的認知の強化リスク)
- 「気分転換・早期復学」という処方意図:無理のない範囲での活動で意欲・自尊感情の回復を優先
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